父の一周忌。 

 早いもので、一昨日は父の一周忌。親不孝者の愚息は、特に法要等も考えておらず、いつもより多めの花と供物で墓参を予定していた。

 しかし当日の朝、しっかり睡眠を取り目覚めが良かったにも関わらず、何だかだるく片道100kmを走って行く気になれない。どーしたんだろ? 鬱周期は抜けているはずなのに。
 そう言えば、プレオのエアコンスイッチを入れると時々ベルトが鳴いてたっけ。コンプレッサー駆動プーリーの負荷でベルトテンションが変わり、鳴き始めるパターンか。
 どこかに鳴き止めスプレーがあったはずと、混沌でも雑然でも表現不足の荒れた屋内をあちこち探すも見つけられず。蒸し暑く、余計にだるくなって、とうとう気力が失せてしまった。

 あ"~、だりーしめんどくせー。きっとこれは「行くな」という「お知らせ」に違いない。自分の怠慢さを棚に上げ、棚から父の遺影を下ろし位牌と並べ線香を立て、ビール味の安酒をパシュッと開けて「父」に献杯。これでもう車での外出は不可能。メモリーカードに記録されている元気だった頃の父の姿を見ながら、その時交わした会話を思い出す。こげな一周忌があってん良いかろ?

父の一周忌。20170812-01
▲息子が生まれた時から、将来親子3代で酒を酌み交わすのが父の夢だった。難病末期で余命わずかとなった一昨年、息子は二十歳の誕生日に駆けつけてくれた。あの時の味は忘れられない。


 そして旗日開けの今日、プレオに乗って、いつもお世話になっている整備工場へ。
「すみませーん、鳴き止めスプレーありますか?」
 と、ボンネットを開ける。そして覗き込んだ若社長がひとこと。
「うん、スプレーはあるけど、ベルトがないよ」
 えっ? 今、何と仰いました??
 覗いてみると、何とまぁ、ベルトはズタズタ状態で、たこ糸程度に残った部分が、かろうじて絡んでいるだけ。先月点検した際は何ともなかったはずだが、まさか見落としたのか?
 ちなみにこのベルトは、オルタネーター駆動がメイン。この状態なら、恐らく発電していない。あっぶねぇなー。このまま乗ってたら、バッテリーがカラになった時点で終わりだったじゃん。
「はい、この車、もう乗っちゃダメ。部品屋さんが動き始める盆明けまで預かるから」
 と、若社長。はい。乗れと言われても乗りません。

 一昨日、体調を整えていたはずなのに墓参りへ行く気になれなかったのは、冥土の父が「わざわざ墓に来んで良か。ハルオの汚い部屋で一緒に飲もう」と誘ったからではあるまいか。今はそう思いたい。怠惰な日々が招いた偶然だとしても。

勘の戻り。 

 現在請けているのは、車で東へ50分ほど行った場所にある平地の雑木林で、隣接する墓地に影響しそうな障害木の処理。
 施主さんから依頼された木はいずれも超難物でリスクも高く、森臨隊の機材と技量では難しいと判断し、枝下ろしや伐倒と、その後の大まかな枝処理は大親方に依頼。伐倒木の玉詰め・搬出と最終的な林内整理を森臨隊で行うことにした。

勘の戻り。20170727-01
▲軽トラが入れる場所に最も近いコナラの大径倒木。元径60cm超で、35cmに玉詰めても70kg以上になる。

勘の戻り。20170727-02
▲薪割りの効率を考えながら、尺棒を用いて切断部位をマーキング。


 体調や天気と相談しつつ、先週から作業に着手。搬出や今後の作業を考え、どこからどのように詰めて行くかを検討してマーキング。直径60cm以上の原木が多く、効率良く進めるため、チェーンソーのガイドバーを普段使いの14インチ(35cm)から標準仕様の17インチ(43cm)に交換。

勘の戻り。20170727-03
▲愛用の新ダイワE440、愛称:みどりちゃん。普段は取り回しの良い14インチ(35cm)バーを装着しているが、この日はφ60cm~級の原木がメインなので、標準仕様の17インチ(43cm)に交換。このバーでも回し切りの技量は必須。


 ガンタ(木回し)と鳶を活用しながら、地面を切らないようノーズ先端を意識して地面に寝がされた原木を玉詰め開始。
 切り出した玉の状態と、回し切りで段差がない木口の断面を見て、ほぼ勘が戻っていることを確認。これなら大丈夫。

勘の戻り。20170727-04
▲長いままではごっついガンタでも回せないので、切り出しやすい部分からカット。

勘の戻り。20170727-05
▲その断面。これなら自分基準で合格。勘が戻っている。

勘の戻り。20170727-06
勘の戻り。20170727-07
勘の戻り。20170727-08
▲伐倒時の「ツル」が残った「元玉」は、ツルを切り落とし木口を整えてから搬出。切り落としたツルは、ブロック薪として活用。元玉部位は粘り強くて密度が高く、1本の樹から1個しか取れない高級品。

勘の戻り。20170727-09
▲順調な玉詰め作業。刃が地面に触れないよう、バーの先端に意識を集中。

勘の戻り。20170727-010
▲初日の作業終了。蒸し暑さで気力負けし短時間で終えた。

勘の戻り。20170727-011
▲2日目にカットした玉の木口。これも自分基準で合格。断面がきれいだと気持ちが良い。

勘の戻り。20170727-012
▲この辺りでは「サバ」と呼ばれる枝分かれした部分は、重いため縦挽きで2分割。この部位も密度が高くて火持ちする高級品。

勘の戻り。20170727-013
▲2日目終了時点。これはまだ序の口で、奥にはあと7本分が隠れている。全てを運び出すのに、どれほどの労力と時間がかかるんだろ?


 問題は、量が半端無いことと、軽トラが乗り入れられる場所から伐倒現場ま30m以上の距離があること。軽トラ?台分を重~い玉を抱えて往復するのは、考えるだけで疲れてしまう。クローラー運搬車を持ち込むとするか。
 ちなみにこの原木は現地でも直接販売するので、興味のある方は私の携帯電話 (090-2562-1374)に連絡されたし。同時に、チェーンソーワークや山仕事の練習を兼ねて手伝ってくれる人足も募集中。

笑えねェ。 

 CCV時代、石川さんが笑いながらこんなことを言っていた。
「ストリッパーが国会議員になっちまうンだから、イタリアってスゲー国だなって思ってたけど、日本もイタリアを笑えねェよ。こっちじゃプロレスラーだかンな」

 あれから25年ほど経ったが、笑えねェ状況は益々酷くなっている。
「おいおい、今度ぁ国籍不明の女だってよ。それも野党第1党の党首だぜ!」

焚き火屋の新商品・最高級の腰鉈。 

 良いが欲しいと頼まれ、これまで10名以上のお客さんに良質のを紹介していたが、ひょうんなことから、焚き火屋の商品として質に優れた最高級腰鉈を扱うことになった。その腰鉈が、これ。

焚き火屋の新商品・最高級の腰鉈。20170714-01
焚き火屋の新商品・最高級の腰鉈。20170714-02
焚き火屋の新商品・最高級の腰鉈。20170714-03
▲飾っておきたいような惚れ惚れする美しさだが、道具は使ってこそ意味がある。鞘の作りも丁寧で質が高い。


 現代の名工にも選ばれた土佐刃物鍛冶「勝光」の手による、芸術品のような腰鉈。仕様は下記の通り。
:両
渡り:6寸(18cm)
・厚み:5.8mm
・仕上げ:磨き打ち
・芯材:青鋼
・単体重量:520g
・鞘付き重量:680g
 付属の鞘も中身にふさわしい高品質。瘤付きでベルト通しも付いている。

 焚き火屋での販売価格は、13,500円(税込み・送料別)。私が愛用している腰鉈の1丁でもあり、切れ味も使い勝手も抜群に良く、見た目にも機能美に輝いている。一生ものどころか、孫子の代まで使えるほど、いかに高品質で良い腰鉈であるかは、私が保障しよう。
 残念なのは、諸事情により勝光氏が製作を中断しており、再開の見込みも不明であること。なので、場合によっては希少価値のあるプレミアムアイテムとなるかも知れない。ただし、申し訳ないが、「同じような鉈はホームセンターで半額以下だよ」などと宣うような、“本物”を見分けられない方には売らないことにしている。
 焚き火屋での販売も在庫限りなので、興味のある方は早めにお問い合わせを。

草刈り用の刃研ぎ。 

 久しぶりに草刈り作業をこなした日、まだ余力があったので、陽が傾き涼しくなるのを待ってから、玄関先で草刈り用の刃(チップーソー)を研いだ。
 チップソー研磨作業はおよそ2年ぶりとなるが、体調が良いと勘の戻りも早いらしい。「アサリ」とか「掬い」とか「逃げ」とかをあれこれ考えながら、とりあえず3枚仕上げた。うち1枚は依頼品。まぁ上出来だろう。

 メニューには載せていないが、実は刃研ぎも請けている。価格は、草刈り刃の場合1枚:1,000円~で、刃の種類や摩耗具合、希望される仕上げ状態によって加算あり。
 お金をかけて安物のチップソーを研ごうと言う人は奇特だろうが、質が良く高価なチップソーなら、研ぎしろも大きいし研いで使わないと勿体ない。捨てられそうな安物チップソーでも、コンディションによっては無料で引き取るか有料買い取りも可。私が個人的に使う範囲なら、研ぎ直した中古品で充分だから。

草刈り用の刃研ぎ。20170709-01
▲チェーンソーの刃は手で目立てるが、回転刃物のチップソーはバランスを保つため専用器具を用いる。余談だが、ソーチェーンを機械で研ぐと、刃の限界まで使えなくなる。


 ついでながらに、下記の刃研ぎも請けているので、興味のある方はご連絡を。手がけているのは、いずれもプロから認められたアイテムのみ。
・チェーンソー刃(ソーチェーン):1,500円~
・斧、鉈、鎌、包丁、ナイフ:700円~
・草刈り刃:1,000円~
・刃研ぎレクチャー:各種2,500円~

愚痴:転勤族。 

 少し前、転勤辞令を受けた女性が、勤務している会社を批判しているというニュース(?)を見た。辞令を拒むなら、減俸覚悟で留まるか、あるいは辞めるか、それだけの話。覚悟もなしに転勤もあり得る企業に就職したのなら、甘ったれと言うしかない。

 残念なのは、転勤が話題になっても、その家族のことには触れられないケースが多いこと。特に、転勤族のはどうなるか。そのの年齢や転勤先にもよるが、異文化への移住を繰り返すとなれば相応の苦労を強いられ、大人になって社会に適合できない恐れがある。誰かさんみたいに。
 
 海上保安官の安月給では家族を養って行けないと判断した父は、21年勤めた海上保安庁(運輸省外局)から、運輸省航空局へ異動し転勤族となった。その時、姉は高校1年生、私は小学2年生。以降、父にとって転勤は昇進昇給と同義となるのだが・・・、は親に逆らえない。少なくとも義務教育期間中は。

 私の知人には、なぜか転勤族本人を含め、その妻や夫、供も多い。良い事例、悪い事例は、いくらでも挙げられる。転勤が多いため離婚した(された)人、家族を思い転勤せず職を変えた人、転勤族と結婚した人、親が転勤族だった人。

 転勤経験がない方や、あったとしても単身だった方が偉そうにコメントしていても説得力に欠ける。

 このまま書き続けると長くなりそうだし、上手くまとめられないので、ここらで一旦筆を置くとしよう。いずれ稿を改めるとして、今これだけは言っておきたい。
「良いね、『地元』と呼べる場所がある人は。『帰る場所』がある人は」

草刈り。 

 やれる時に、やれる事をやる。
 という訳で、一昨日と昨日は天気の様子を覗いながら、依頼のあった2箇所の草刈り。一昨日は、街の中心にほど近く商店や医院が並ぶ街道沿いの一角で、推定約50坪。昨日は住宅街の一角で、同約25坪。いずれも平地だが、地べたがズリなのでを傷める石に用心しながら勘を取り戻すには手頃な仕事。
 この状態で、新品の(チップソー)を使うのは勿体ないとケチ心が判断し、まだ使えるけど研いだ方が良い「研ぎ待ち」(気力が萎えて以降、研ぐ気も起きず溜まっていた)のを3枚用意。機材は、手元にある刈払機の中でも操作性と燃費に優れたゼノアBC2711-U桿仕様。
 躰に無理がないよう、自分のペースでこまめに休憩をとりながら、無事に作業完了。気温は30℃前後でそれほど高くなかったが、湿度が高くて着衣は汗びっしょり。それでも短時間で済ませられたのは、何となく勘が戻って来たからか。 使ったも1枚だけだったし。

草刈り。20170705-01
▲1軒目、作業後のカット。作業前は撮り忘れてしまった。最後はヒモ(ナイロンコード)で際を刈り仕上げとなる。歴史があり古くからの町らしい間口に対して奥行きがある地所。

草刈り。20170705-02
▲2軒目、下見時のカット。雑草や自生の桑がかなり伸びている。どこからどのように刈って行くのが効率的かを検討。

草刈り。20170705-03
▲2軒目、作業完了後のカット。自分としては不満な点もあるが、疲れて緊張感が緩んでしまったし、施主さんがOKならそれで良かんべ?

草刈り。20170705-04
▲2軒目、休憩中。音に気を遣う場所では、作業時間帯が限られるため暑さで疲れが増す。刈った草がきちんと並んでいるか、その状態を見て勘の戻り具合を確認。


 たかが草刈りと言うなかれ。仕事としてやるからには資格が要るし、せっかく身に付けた技能なんだから維持して行かないと。加齢劣化は仕方ないけど・・・。