地道に活動中 その2。 

 11月下旬に着手した下ろし作業は、本業の合間を見ながら少しずつ進めていたところ、10日(日曜日)に賛助会員1名が参加してくれたことで、ようやく終わりました。

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▲当初依頼されていた隣接地へ伸びた+αはすべて伐り終え、落としたの処理も完了です。

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チップ、肥料、焚き付けなどの用途と今後の作業を考慮・選別し、邪魔にならない場所に片付けました。



 ただ、施主さんは見に来られる都度「ついでに、あのもこのも」と仰います。さてどうしたものでしょう。言うは易し。

地道に活動中。 

 諸般の事情から親方役の私が思うように動けず、半ば休眠状態にあったNPO法人 森臨隊ですが、今年度は地元の方から草刈り、下ろし、伐採等の依頼を請け、地道に活動しています。

 初霜も下り葉が落ち始め伐り旬となり、いつやろうかと思案していた下ろし作業(大径広葉樹4本、中径広葉樹2本)を今週から着手し、施主さんから依頼されていたの8割方を伐り終えました。これからは、地面に落ちたを処理(選別して敷地内を整理)後、残るを下ろし、処理して完了となります。

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▲施工前。横に広くが伸び、隣接する歩道や隣地上にも被っています。

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▲11月29日までの進捗状況。敷地の外に落ちた枝は選別して、敷地内に片付けました。敷地内に落ちた枝をある程度片付けてからでないと、残る枝を下ろし難い状況です。



 森臨隊では、会員あるいは作業を手伝い員を募集しています。道具の扱いや林業の一部を体験出来、達成感もあります。ただし、大ケガに繋がる作業内容もあるため、遊び感覚での参加はご遠慮下さい。なお、現場にある枝葉(直径 ~20cm)は持ち帰り自由です。
 興味のある方は、mail(takibiya@gmail.com)か電話(090-2562-1374)にてお問い合わせ下さい。林業の知識と技術は、山だけでなく里地にも求められていることを、少しでも多くの方に知って戴けたら幸いです。

仲間との別れ。 

 今年の5月あたりから、焚き火屋開業当初からのお客さんで森臨隊の主力活動会員でもあるS氏と連絡が取れなくなっていた。連絡mailが戻って来たので電話をかけたところ、「おかけになった番号は現在使われておりません」。
 一体何があったのだろうと、不思議に思っていた。携帯電話の番号とアドレスを変えたとなると、犯罪被害にでも遭われたのだろうか。

 先週の土曜日(9月23日)、所用で群馬へ向かっている途中、登録されていない番号から着信。かけて来たのは、S氏の奥方だった。今シーズン焚けるを配達して欲しいと言う。
 おかしいな。S氏は積極的に材を集めていたし、焚き火屋のイベントや森臨隊の活動にも欠かさず参加していたから、充分なストックがあるはず。音信不通の点も含めて、どうされているのか問うと、少し間を置いてから、
「5月に亡くなりました」
 と、泣き崩れそうな声が。
 一瞬、言葉を失った。えっ!? 亡くなった?? 冗談にしては演技が過ぎますよ。
 
 勤務先の健康診断でS氏に骨髄性白血病が見つかったのは、今年の2月。50代の若さと体力が災いしたのか急速に進行し、2ヵ月後に入院。やがて意識がなくなり、治療と看病の甲斐なく5月中旬に旅立たれたらしい。現実とは、とても残酷だ。

仲間との別れ。20170929-01
▲刈払機の安全講習を受けた後、森臨隊の活動現場で練習するS氏。まだ覚束ないが、アドバイスは聞き逃さなかった。My刈払機も購入し、将来的には林業でも働けることを考えていたらしい。



 S氏は、謎多き人物だった。いつもかすかに笑っているのだが、その表情からは本心が読めない。危険な時など、怒鳴りつけたり私らしい嫌味もたびたび言ったが、それでも次に参加される。
 海外から取り寄せた専門的な書籍や道具を嬉しそうに見せてくれたりもした。アイデアマンで、自分で研究・作製した道具を披露することもよくあった。その道具の弱点を指摘すると、改良版を見せてくれたり・・・。

 電話の翌々日、受注したを積み香典持参でS氏宅へ弔問。奥方から集めに関する様々なお話を伺い、いくつものエピソードを交えS氏が私たちとの集めや山仕事を楽しんでいたとを知らされた。
 そうか・・・、あの笑顔に裏はなかったのか。どうして気づかなかったのかと、悔やんでも悔やみ切れない。
 白木の仮位牌に墨書きされた日付から、四十九日は過ぎているのに、笑顔を見せる遺影の後ろにはまだお骨が残っている。遺された奥方の心境は、私が察するより遙か深くの悲しみにあるだろう。

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森臨隊の活動に参加して、持ち帰り分のをその場で割るS氏。実に楽しそう。使用している薪割りハンマーは、S氏が米国から試験的に購入したもの。私と同じく、興味を持ったら買って試すスタンスだった。



 商品を納めた手製の薪棚には、薪棚作りで誰もが抱える悩みを解決する素晴らしいアイデアが施されていた。ご自宅の周辺にも、S氏らしいアイデア工作品が溢れている。
 別の薪棚には、軽トラ2台分の玉切り丸太が。樹種と形状から、おそらく後回しにしたもの。この太くて厄介そうな玉を割り、焚ける状態にして元の棚に戻すのが、私に出来るせめてもの供養に思えた。
 納戸の中には、焚き火屋で購入されたチェーンソーや薪割り各種、海外から取り寄せたアイテムや、自身で作られた道具、作ろうとしていた資材等々。S氏がいかに薪作りやD.I.Y.を楽しんでいたかを物語っている。
 これらの道具は私が相場より高く買い取り、然るべき方々に売却し、一部は森臨隊の活動に生かそうと考えている。Sさん、それで良いですよね?

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▲納戸の中にあり奥方には用途不明のティンバージャック(ログピッカー)を、現場にて早速活用。地面に潜り込んだ伐倒木の、安全かつ効率の良い玉詰め作業に役立つアイテム



 彼岸に渡ったS氏は、奥方を見守りながら此岸では生かせなかった彼らしいアイデアを発揮しているに違いない。
「コモダさん、この人の棺桶は良い木が使われてますよ」
 S氏の声が聞こえて来そうだ。

勘の戻り。 

 現在請けているのは、車で東へ50分ほど行った場所にある平地の雑木林で、隣接する墓地に影響しそうな障害木の処理。
 施主さんから依頼された木はいずれも超難物でリスクも高く、森臨隊の機材と技量では難しいと判断し、枝下ろしや伐倒と、その後の大まかな枝処理は大親方に依頼。伐倒木の玉詰め・搬出と最終的な林内整理を森臨隊で行うことにした。

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▲軽トラが入れる場所に最も近いコナラの大径倒木。元径60cm超で、35cmに玉詰めても70kg以上になる。

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▲薪割りの効率を考えながら、尺棒を用いて切断部位をマーキング。


 体調や天気と相談しつつ、先週から作業に着手。搬出や今後の作業を考え、どこからどのように詰めて行くかを検討してマーキング。直径60cm以上の原木が多く、効率良く進めるため、チェーンソーのガイドバーを普段使いの14インチ(35cm)から標準仕様の17インチ(43cm)に交換。

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▲愛用の新ダイワE440、愛称:みどりちゃん。普段は取り回しの良い14インチ(35cm)バーを装着しているが、この日はφ60cm~級の原木がメインなので、標準仕様の17インチ(43cm)に交換。このバーでも回し切りの技量は必須。


 ガンタ(木回し)と鳶を活用しながら、地面を切らないようノーズ先端を意識して地面に寝がされた原木を玉詰め開始。
 切り出した玉の状態と、回し切りで段差がない木口の断面を見て、ほぼ勘が戻っていることを確認。これなら大丈夫。

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▲長いままではごっついガンタでも回せないので、切り出しやすい部分からカット。

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▲その断面。これなら自分基準で合格。勘が戻っている。

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▲伐倒時の「ツル」が残った「元玉」は、ツルを切り落とし木口を整えてから搬出。切り落としたツルは、ブロック薪として活用。元玉部位は粘り強くて密度が高く、1本の樹から1個しか取れない高級品。

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▲順調な玉詰め作業。刃が地面に触れないよう、バーの先端に意識を集中。

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▲初日の作業終了。蒸し暑さで気力負けし短時間で終えた。

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▲2日目にカットした玉の木口。これも自分基準で合格。断面がきれいだと気持ちが良い。

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▲この辺りでは「サバ」と呼ばれる枝分かれした部分は、重いため縦挽きで2分割。この部位も密度が高くて火持ちする高級品。

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▲2日目終了時点。これはまだ序の口で、奥にはあと7本分が隠れている。全てを運び出すのに、どれほどの労力と時間がかかるんだろ?


 問題は、量が半端無いことと、軽トラが乗り入れられる場所から伐倒現場ま30m以上の距離があること。軽トラ?台分を重~い玉を抱えて往復するのは、考えるだけで疲れてしまう。クローラー運搬車を持ち込むとするか。
 ちなみにこの原木は現地でも直接販売するので、興味のある方は私の携帯電話 (090-2562-1374)に連絡されたし。同時に、チェーンソーワークや山仕事の練習を兼ねて手伝ってくれる人足も募集中。

森臨隊、順調に活動中。 

 今年度、森臨隊は寄居町南部のとある森で、里山への再生に取り組んでいる。活動予定区域は、公図上で約4,000㎡、4月下旬に下見した際、森の南側には篠竹が密生して人が立ち入ることも困難な状態だった。

 しかし、5月23に刈払機取扱の資格を取得した会員の練習を兼ね作業に着手して以降、会員も含め森林作業に興味のある方や作業療法の一環としている方々が積極的に参加してくれるおかげで予定以上のペースで進み、序盤で最大の難関だった広域の篠竹刈りが終わり、全エリアの約7割まで下刈りも終えている 。

森臨隊、順調に活動中。20150622-01
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活動エリアの外観。着手前(上)と6月13日時点(下)。

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▲篠竹や下草を刈り、風通しが良くなった森の中には、時折人の手が入っていた場所もある。


 森の中には倒木や朽ち木が多く、今後はこれらを適当な長さに玉詰めて片付けたり、侵食してきている竹を伐採して搬出しながらの作業となるが、本格的な雨期の前にここまで進められたのは、嬉しい誤算。

 梅雨らしい天気が続くようになってからは作業を中断しているが、風通しが良くなった森の中は、う~ん、心地良い!

森臨隊の枝下ろし作業。 

 5月18日、地主さんからの依頼を受け、よく手入れされたサクラの林で、枯れ枝落とし作業。
 参加した会員は、「ライス阿部」と「イール小林」。両名とも高所作業は初めて。難度と危険性の低い枝が多かったので、まず私が手本を見せ、あとは2人で作業分担。そして私は、監督権指導役。

森臨隊の枝下ろし作業。20150521-01
森臨隊の枝下ろし作業。20150521-02
高所作業初体験の「ライス阿部」(上)と「イール小林」(下)。会員の経験値向上も森臨隊にとって大事なこと。


 動きが制限される高所作業に、初めは戸惑いぎこちなかった2人も、後半になるとだいぶ慣れて来た様子で、実務経験を積む良い機会となったはず。会員のスキルアップも、森臨隊にとって大事な課題だからね。

薪割りと肉料理。 

 4月1日に当欄で告知した「薪割り体験・講習会」は、諸事情から「野外肉料理薪割りを楽しむ会」に変更となったが、無事に終了。
 参加者の殆どは、薪割りよりも、むしろ森臨隊の料理長こと“ミート岡田”(プロの料理人)による野外料理がお目当て。ちなみに用意されたメニューは、
 ・粗挽き煮込ハンバーグ、ベアルネーズソース
 ・フランダース風牛スジのビールシチュー
 ・ローストポーク、マディラソース
 ・玉コロじゃがいものトスカーナポテト
 ・季節のサラダ、アップルビネガードレッシングで
 ・季節の炊き込みご飯
 という内容。天気にも恵まれ、薪割りにも野外料理を楽しむにも最適な1日。
 ごちそうさまでした。

薪割りと肉料理。20150419-01
薪割りと肉料理。20150419-02
▲前回の体験・講習会で超人的な技術を披露した“ターミネーター”(勝手に命名)こと植松氏は、今回、自ら豪快な薪割りを楽しみながら、薪割りに今日にもある参加者を指導。切れ具合の良い和斧焚き火屋薪斧二二〇)なので、割れた薪は左右に大きく弾け飛ばない。

薪割りと肉料理。20150419-03
▲見るからに美味そうなローストポーク。切り分けてからマディラソースにて頂く。

薪割りと肉料理。20150419-04
▲ヨダレが出そうな粗挽きハンバーグは、このあとベアルネーズソースをかけて完成。

薪割りと肉料理。20150419-05
▲卓上に並んだ当日の料理たち。ボリューム満点。