煙突掃除。 

 ようやく「屋根に上がっても暑くない日」が巡って来るようになったので、先週、やりそびれていた煙突掃除に着手。そんなに手間の掛かる作業じゃないんだけど、屋根の上は暑くてなかなかやる気になれないのよ。陽射しをモロに受けるし、照り返しはあるし、瓦は蓄熱してるし。
 用意する道具は、①筒型ブラシ--筒内掃除用、②煙突長+2mくらいのロープ--筒型ブラシを落とし込むのに使用、③輪状に結んだ短いロープ--筒型ブラシ下に錘をぶら下げるため、④錘になるもの--私の場合は複数のUシャックルで重さを調整、⑤+ドライバー--トップカバーを外すのに使用、の5点のみ。あとは、トップからブラシを落とし込んでは引き上げ、落とし込んでは引き上げの繰り返し。メインテナンス性も考慮しストレートに立ち上げた煙突なので、これで筒内に付着した煤はすべて薪ストーブ本体内に落とされる。
 薪ストーブを設置した場合、最初のシーズンが終わってから煙突掃除をやっておくと、1シーズンあたりの煤の付着状況や煙突の状態ばかりでなく、上手に焚けているかも確認出来るので、手間を惜しまず汚れも厭わずメインテナンスしておくことが、長く愛用する上での要点となる。

 約7.5mある拙宅の煙突から落ちて来た煤は小さな丼1杯分ほど。ヤニの多い樹種を焚くこともあるためサラサラの煤ばかりではなかったが、まぁこんなモンだろう。
 先に分解掃除しておいた薪ストーブ本体内各パーツの組み付けも完了し、後は薪で暖まるシーズンを待つばかり。暑さが続く今年の「初焚き」は、11月上旬あたりかな?

煙突掃除。20100913-01
▲煙突掃除に用いる道具。錘に用いるUシャックルは山仕事で使っているもので、ブラシの抵抗に応じて数(重さ)を加減する。重すぎると、引き上げる際に苦労するので要注意。

煙突掃除。20100913-02
▲トップからブラシを数回落とし込んだ後のカット。二重煙突の内筒とトップカバーはステンレス。

煙突掃除。20100913-05
▲煙突掃除の成果(?)はこれくらいの量。屋根の上で汗をかいた後は、喉を潤す飲み物が美味い。

オフシーズンのメインテナンス。 

 薪ストーブのオフシーズンであり屋外作業の予定を組めないこの時期は、冬に向けて各部を点検・整備するには丁度良い。この作業なら、すべて屋内で出来る。
 昨年12月に導入したモルソー2110(morso 2110)も、暇を見ては炉内の各パーツを1つずつ、すべて外し、煤の付着状態や変形・クラック等がないかを点検。あとは、煙突頂部から筒型ブラシを落として煙突内の煤落としと付着量を確認するだけの状態にしてある。
 1シーズン目にこれらの作業をやっておくことは重要で、2シーズン目以降の焚き方やメインテナンスの基準を把握出来る。シンプルな構造のモデルだと、整備性も良いんだよね。

オフシーズンのメインテナンス。20100702-01
▲バッフル板もグレートもすべて取り外して点検・清掃。

オフシーズンのメインテナンス。20100702-02
▲こんな小さな部品もワイヤーブラシで汚れを落とした。日本では一般的でないポジドライブのボルトが使われている箇所もある。

オフシーズンのメインテナンス。20100702-03
▲内部構成部品をすべて取り外した炉内。煙突頂部から筒型ブラシを入れれば、煤はここに落ちる。煤が飛散しないよう、左右の扉は点検・清掃の後に組み付けてある。

草木灰。 

 薪ストーブから出る灰はふるいに掛け、サラサラのものだけを「草木灰」としてため込んでいる。火鉢用に使えるし、釉薬の原料や肥料にもなることから、捨てるのがもったいないんだよね。過去にネットオークションで売ったこともあるし。
 複数の知人に渡したところ評判が良く、商品としても通用するだろうが、いちいち商品として登録するのも面倒だし、ネットオークションに出しても管理が煩わしいので、欲しい方がおられたら差し上げたいと思う。
 4月5日現在での在庫は25kgくらい。希望する量と連絡先を明記の上、当ウェブログのコメント欄かメイルにて連絡されたし。

草木灰。20100405-01
▲ヒマな時、100円ショップで買った安物ふるいに掛けただけの草木灰。でも、質が良いと好評を得ている。

薪ストーブ導入作業本格始動。 

考えが浅かった

 2週間ほど前、薪ストーブ(暖炉)屋さんに拙宅を下見してもらい、本体の設置場所や煙突の取り回しを打ち合わせた。この家に住めるよう改修作業に着手した頃、薪ストーブは床の間に置くのが最適と考え、大引や床束を追加するなど過剰なまでの補強策を施したのだが…。
 実績豊富な専門家に見て頂いたところ、
「床の間に置けば屋内はスッキリ収まるが、屋外が複雑化する」
 という。それは、煙突に曲がりを設けることになりコストがかかるばかりでなくメインテナンス性が落ちることを示している。屋内に煙突を通すとしても、2階の大屋根は寄せ棟なので棟木との干渉を避けるには煙突に曲がりを設けなければならない。
 一直線に伸びる理想的な煙突とするには、床の間よりも前方に出し、さらに床柱側へ寄せれば可能となる。とりあえずここを仮の設置場所とし話を進めたが、この案には屋内造作工事(素人の私が行う)の手間がかかるという問題点があった。


見直し

 ある程度話がまとまった時点で、薪ストーブ(暖炉)屋さんからアドバイスが出た。
「もう一度、家全体を見て設置場所を考えてみましょう。それでベストな位置が見つかることがよくあるんですよ」
 施主の意向を尊重しながらも、プロとしての意見も忘れない。この人は本当のプロ(職人)だと実感した。そして、
「ここなんか良いと思いますよ」
 と示されたのは、それまで考えてもみなかった場所。そこを選んだ理由をいくつか説明してもらうだけで、既存住宅に薪ストーブを導入するにあたっての課題や費用、設置および今後の使用に関する数多い条件のほとんどをクリアしていることに気づかされた。
「さすが職人だ」
 目からウロコが落ちた。


興奮

「じゃ、ここに決めましょう」
 煙突の芯位置をマークし、施工にあたって必要となる各部を採寸したところで当日は時間切れ。不況と言われるご時世であっても、信頼される職人は大忙しなのだ。
「そうか…、ここに置くのか」
 新しいイメージ像が、一気に具体化して来た。しかし…、私は天の邪鬼。信頼出来る職人の意見であっても、鵜呑みにはしない。誰しも完璧ではないのだから。
「ひょっとしたら職人も見落としてしまうような、もっと良い位置があるかもしれない」
 イヤな施主だなぁと自覚しつつ、そう思ったら、じっとしていられない。巻き尺片手に、1階と2階を行ったり来たり。ミニマグライトを咥えて小屋裏をゴソゴソ。表に出て作業灯で瓦屋根や外壁の状態を確認したり…。
 そして、最善と思える場所をとうとう見つけてしまった。そこは、職人が示した位置から西へ3尺(910mm)ずらした所で、ここなら職人指示位置で唯一気がかりだった問題点(記述は割愛)も解決出来る。職人との会話で刺激された脳が、さらに活性化して来た。
「あかん。この興奮は簡単に鎮められん」
 方眼紙に適当な縮尺で1階と2階の平面図を描き出し、そこに職人が示した場所と私が考えた場所をそれぞれマーキング。トレーシングペーパーに母屋と垂木を描き、平面図に乗せてみた。
「おお! バッチグー(死語)じゃん。オレってイケて(死語)んじゃねーか?」
 深夜、迷彩服に坊主頭の男がロットリングもどきのペンで図面を描いてにんまりしている様子なんて、ハタから見たらさぞ無気味であろう。図面ではなく春画だったら、わからないでもないけど。

 翌日、素人作りの図面と変更希望理由を箇条書きにして、職人へFAX.送信。さらに2日後、職人に電話で確認。
「思いついたことを書き出してみたんですけど、どーですかね?」
「いいんじゃないですか? これ。私が描いている図面もそのまま生かせるし。これで進めましょう」
 かくして薪ストーブの設置場所が本決まりとなった。


さぁ、大工(でぇく)仕事だ!

 ここまで来たら、一気に屋内作業を進めたいところ。しかしこの時期、伐採、下見、来客対応、商品発送、研修、メディアの裏方などのスケジュールが詰まっており、私は私なりに忙しい。陽も短いし。
 ようやく時間を見つけ薪ストーブ(暖炉)屋さんを訪ねられたのは3日前(12月2日)の夕刻。丁寧に描かれた屋内施工図面を受け取り、やる気ブースターに火がついた。
 そして一昨日、雨模様であることを幸いに早朝から作業に着手。まずは作業全体を把握し、段取りを組む。「段取り8割」っていうからね。
 ちなみに屋根に設ける煙道枠は、少なくとも450mm角が必要。垂木と垂木の間に煙道枠を作れれば楽なのだが、1寸3分(39mm)の垂木は15寸(455mm)間隔に並んでいるので、その内側は450mmに満たない。そのため垂木の一部を切除、そこを煙突の芯位置とし、この両脇に内幅450mmで2本の垂木を新設することになる。
 算数の苦手な頭で必死に考え、巻き尺、指金、下げ振といった手持ちの道具を駆使して、何とか大屋根の野地板から1階床面までのすべての面に「墨付け」終了。使ったのはボールペンだけど。
 もちろん素人らしく試行錯誤の繰り返し。今回、詳しい内容には触れないが、それでも昨日夕方までに炉台の仮設置も終え、薪ストーブ本体、煙突、水切り板等の一式が設置可能な状態にまで持って行けた。あとは、1階天井の「粗隠し」となる化粧板を作り、2階天井に天板を乗せ、ストーブ後方の遮熱板を作るのみ。

 いやぁ、楽しいよ。誰にも邪魔されず、こういう作業に没頭するのは。1階天井と2階床面の間に張る4枚のケイカル板(5mm厚)がピタリと収まった時には、我ながら感動しちまったたぜぃ。そして、本職には失礼と知りながら脚立の上で独りごちた。
「やっぱオレって大工(でぇく)の素質があるんじゃねーか?」

 冗談はともかくとして、これで年内設置の可能性を高められた。自己満足で終わらせても良いんだけど、一歩進めて人様に見せても恥ずかしくねぇレベルにまで努力してみることが大事なのよ。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-01
▲2階の天板を外した状態。中央の垂木が南北方向の芯位置となる。小屋束にシロアリ侵入の形跡が複数あったので除虫処理。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-02
▲作業中どこにいても芯位置の鉛直を確認出来た方が良いと判断し、思いつきでこんな小道具を作ってみた。玉切り作業に使う竹の尺棒にφ3mmの穴を開け、そこに下げ振を付けた水糸を垂らす。尺棒を適度にかしめることで下げ振の落下速度を調整し、手元の糸巻きで自在に操れるようにしてある。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-03
▲2階床面に下げ振を落とした状態。ここに張られている合板はペナっペナ。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-04
▲芯位置の垂木を切除する前に、補強の垂木を入れておかないと危険と判断。キツキツの状態で新しい垂木(イチサンインゴ:1寸3分×1寸5分)が収まるよう、手鋸と鑿で母屋に切り込みを入れる。調整しろを考慮し、垂木よりも広めに削ってある。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-05
▲大屋根は4寸勾配で、母屋は3尺間隔。そこに3尺7寸の垂木を加えようとしたのだが…。当てがってみて、それではすんなり入らないことに気づかされた。「あーあ、やっぱオレの脳味噌はサル並みだよ」と落ち込み、しばし思案。そこで、「垂木の両端を丸めてスキッド性を持たせ、片方は野地板、もう片方は母屋を滑らせながら叩き込めば上手く入るのでは」とひらめいた。結果は見事に成功。1本目の垂木追加には1時間強を要したが、2本目は15分で終わった。本職の大工さんは、どうやって垂木の交換(もしくは追加)を行うのか、興味が尽きない。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-06
▲どうにかこうにか、野地板の内側に水平面で450mm内寸角の枠を作り終えた。義務教育期間中に、しっかり算数と数学を勉強しておくべきだったと反省しきり。今さら遅いけど。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-07
▲1階天井の切削風景。手鋸は、剪定用の粗目しか持っていない。切断面がみっともないが、「最終的にゃあ化粧板で隠しちめーば良かんべよ」と割り切る。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-08
▲作業を進めて行くうちに、下げ振が複数あった方が良いことに気づき、急遽作った下げ振モドキ。使用したのは、34年前に残波岬で拾った訓練用20mm機関砲弾。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-09
▲作業2日目、ようやく2階大屋根の野地板から1階床面までの内寸450mm角煙道を作り終えた。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-10
▲1階天井と2階床面の間の4面にケイカル板を張り終えた状態。5mmのケイカル板を入れることを考慮し、野縁の内寸は460mm角としてある。野縁よりも天井開口部が大きいのは、素人らしい失敗例。

薪ストーブ導入作業本格始動。20091205-11
▲炉台は、薪ストーブ(暖炉)屋さんが展示用として使っていたものを譲り受けた。自作を予定していただけに、コストと手間の両面を削減出来て感謝感謝。炉台の主目的は遮熱なので、レンガの向き(見た目)などどうでも良いこと。断熱と通風に考慮し、炉台の下には12mmの石膏ボードと3寸×1寸の下駄材(本棚を作った際の端材)を組んでみた。

薪ストーブ導入決定。 

 拙宅の暖房器具として、今シーズン中に薪ストーブの設置を決断した。機種は、モルソー(MORSO)2110。燃料となる薪の心配がない私にとって、長い目で見るとエアコンやガス暖房や石油ストーブよりも薪ストーブの方がローコストでもある。
 薪ストーブで重要な煙突およびそれに関わる屋根まわりの部材と工事は、長いつき合いのある実績豊富な業者にお願いするが、炉台の設置や煙突の取り回しに必要となる屋内の大工仕事は私が行う。なぁに、家1軒を床下からリフォームし何とか住める状態にまでしたのだ。それを思えば、1階天井~2階床をブチ抜き2階天井までの煙道を確保する作業は、そう難しくもあるまい。
 屋内の片付け、庭の整備、物置小屋作り、伐採、薪材搬入、薪作り、置き場整理、メディアの仕事と、とにかく忙しい中で、年内設置を目指しての大工仕事となるのだが…。果たして薪ストーブで暖を取りながら年を越せるのだろうか。

薪ストーブライフ。 

 今年の春、会社に勤めていた頃、通勤電車の中で、
「薪ストーブの専門誌を作ったら面白いかな」
 などと考えていた。このところ薪ストーブのユーザーが増えていて、小さな市場であっても専門誌が成り立つ可能性は高い。
 しかし、世の中には同じようなことを考える人がいるもので、7月上旬、厚木にある「ブックガレージ」を訪れた際、すでに専門誌が存在していることを知ってしまった。
 その名も「薪ストーブライフ」。しかも創刊号で、5月に出ていたらしい。
 当然ながら手に取って見ると、ページレイアウトやタイトルの付け方など、やたら4×4MAGAZINEに似ている。スタッフ欄を見ると、覚えのある名前がちらほら。編集・発行人は、なんと4×4MAGAZINE時代の後輩ではないか。いやぁ、世の中って狭いなぁ。
 生まれたばかりの雑誌なので、まだごく一部の書店でしか販売されていない。「薪ストーブライフ」に興味のある方は、下記へお問い合わせを。
 ちなみに、10月10日発売予定の創刊第2号には、縁あって私も短い記事を書くことになっている。…で、ふと気づいた。
「いっけね、締め切り一昨日じゃん」
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薪ストーブライフ 創刊号 定価 1,500円
発行:沐日社(もくじつしゃ)
 〒168-0062 東京都杉並区方南2-27-18
 03-6768-1680
 http://www.mokuzitusya.jp/

出動。 

 今日はのんびりカシの薪でも作ろうかと考えながら、パソコンの前に座り鼻をほじっていたところ、いつも薪材のお世話になっている業者から入電。
「これからR町でコナラを4本ばかし切るんですが、時間があったら手伝ってもらえませんか?」
 断る理由なんかない。伐採するコナラの太さと高さを確認し、チェーンソー等の道具一式と20mのロープ2本をサンバーの荷台に放り込んで、いざ出動。

 枯れ始めてシロタの傷んだコナラは、あっさり倒れた。枝を払ってから、その場で玉切り。そしてサンバーへと積み込む。
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 今年に入ってから、休日は必ずと言っていいほどチェーンソーか斧を振り回しているし、使用頻度も多くなった。次の伐採シーズンは秋から始まるが、すでに60本以上の伐採依頼を受けている。あぁ、45cmのガイドバーを装着したスチル(STIHL)の260型(もしくは026型)が猛烈に欲しい。