お待たせしました。焚き火屋の新商材 ハンドウインチ「ラグオール」。 

 鬱病とアルコール依存症(精神異存と肉体依存)を患いCCV編集室を辞去して以降、誌面で紹介したハンドウインチ(ラチェット・ホイスト)ラグオール(LUG ALL)の存在は、すっかり忘れていた。
 ひょんなことから思い出したところ、現職の林業で(もちろんオフローディングでも)とても役に立つアイテムであることに気づき、取り寄せてみた。

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▲太平洋を飛び越えやって来た3/4tクラスのホイストハンドウインチ)、ラグオール1500-25型。本体や滑車といった主要パーツはアルミ製。丁寧なマニュアル付き。

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▲信頼に富むブランド(重複表現)。



 山仕事の定番牽引具であるチルホールと同じく、現場で使えそうな3/4t(=750kg・吊り上げ能力)クラスの1500-25型と、CCV誌で紹介した2t(同)クラスの倍速機能付き420R型を発注したのだが、なぜか前者だけ先に届き、後者はまだ機上か税関手前らしい。
 伐採期でないため現場で使う機会はまだないが、車輌を牽いてみたところ満足できる性能なので焚き火屋での販売を決めた。
 ドラムに巻かれたφ4mmワイヤー(チルホールT-7用は8.3mm)は一見心細いものの、訴訟狂国アメリカ生まれだけあって、日本で一般的な金属ワイヤーとは材質も構造も異なる。本体はアルミ製だから、何たって軽い(簡易計量で3.9kg)。ダブルラインでの吊り上げ距離は3.8mで、シングルラインだと7.6m。

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▲心細くなるドラムのφ4mmワイヤー強度は、訴訟社会のお墨付き。ダブルライン(3/4t=750kg)で3.8m牽ければ、山仕事でもスタック車救助でも活躍出来る。

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▲本体下面にはワイヤーの乱れを防ぐガイドループがある。

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▲ラチェット機構には二重のストッパーがある。

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▲ダブルラインを構成する滑車もアルミ製。シングルラインで使う場合、この滑車は遊ぶことになる。

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▲本体に設けられたダブルラインフックの受け。配慮が行き届いた構造には、惚れるしかない。

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▲脱落防止金具付きの本体固定側フック。「1-1/2tまで」とのモールドあり。



 おぼろげな記憶だが、CCV誌でラグオールを紹介したのは25年ほど前。その間、消費税率が上がり、物流コストが上がり、エネルギー価格も上がっている。当然ながら、25年前と同じ価格での販売は無理。
 実用的なこのハンドウインチに興味のある方は、Mail(takibiya@gmail.com)、電話(090-2562-1374)、Fax.(0493-72-8188)にてお問い合わせ頂きたし。

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▲本体側面にあるコーションプレート。シングルラインで750ポンド(約338kg)、ダブルラインで1,500ポンド(約675kg)と記載されている。カタログ表記の3/4t(750kg)とは差があるものの、米国の過剰な消費者保護社会を思えば、吊り上げ能力750kgと判断出来る。

新商材。サバイバルスコップ。 

 半年前の展示会で、「なんじゃこりゃ?」と感じたアイテム。一見サバイバルナイフなのだが、実はスコップ

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▲ナイフのようでいて、ナイフではない(法規上の解釈として)。スコップ円匙)です! 刃長:170mm、鋼材:ステンレス、柄材:天然ブナ、重量:200g。



 山菜採りや園芸、畑仕事や山仕事等も考慮したもので、緩く凹んだ胴部の片側がナイフ、反対側が鋸という国防陸軍用携帯円匙を小さく特化させたような、何ともユニークな発想から生まれている。
 剣先も鋭く、根切りしながら掘る作業には、実に便利。苗を植えるにしても、掘った深さが判るよう、cm単位の目盛りも刻まれている。ふと思ったのは、これって自然薯掘りに最適だよ! 今の季節ならタケノコ掘りにバッチグー。(←死語?)。

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▲焼き入れステンレスの胴部には、掘った深さが判るcm単位の目盛り付き。鋸刃を目立てて切れ味を良くするか否かは、購入者(個人)の勝手です。

サバイバルスコップ。20180419-03A
▲反対側は、ナイフのようになっています。研いで切れ味を良くするか否かは、購入者(個人)の勝手です。法律に抵触しないようご注意下さい。

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▲これが何故スコップなのか。ほら、胴体が微妙に凹んでいるでしょ? だからスコップなのです! 金象印の剣スコをグラインダーで削り、掘りやすく現場で改良するのと同じです。

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▲柄は天然ブナ材。ケースもストラップも本革仕様。嬉しくなるほど作り手の熱意が伝わって来る。

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▲丁寧な仕様書。使用用途以外(例:人を刺す、抉る)の目的は厳禁です。



 とにかく多方面に使えるので、腰に1本下げておけば重宝すること間違いなし! ケースは本革で柄は天然ブナ材と、作り手のこだわりが感じられる。焚き火屋での販売価格は税込み6,500円。お試し用もあるので、ぜひご来店を!

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▲どういう経緯なのか、某県でのて田舎暮らし1年生(ヒト科の雌・年齢不詳・薪ストーブユーザー)が来店。置き場や薪作りの様子を見て「師匠と呼ばせて下さい」と言うので入門を許可。本気度を試すため、早速人生初のタケノコ掘りをやらせてみた。力王の貼り付け実用地下足袋、手拭い、各種円匙は貸与品。

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▲どうやらツボにハマったらしい。「これ、掘りやすいですね!」。根切りしながら掘れるんだから、当たり前だ。おーーい、根っこの曲がりに気をつけて掘ってくんねい! わっかりやした、親方っ! スネークマンショー、知ってる??

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▲ようやく掘り出したタケノコ。もう少し根っこに気をつけようね。

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サバイバルスコップ。20180419-11A
▲夢中になり、2本目を掘り始めた門下生。おーい、今日の仕事はタケノコ掘りじゃねーンだぞ。腰の据わった積極的な姿勢は認めるが、言うことをきかない手子は不要。師匠の言葉に耳も貸さず、結局4本掘り出しやがった。で、そのタケノコは、置き場の焚き火にそのまま放り込み、焼いて食いましたとさ。おい、門下生、てめェは仕事しに来てンのか? それとも遊びに来てンのか??

撮影機材故障。 

 半年ほど前に普段使いのレンズ(CANON EFS 17-85mm )が故障したので、知人に頼んで購入した中古の同レンズ。これが数日前に故障した。大事な道具を、信用度不明の第三者に頼んではイケナイという好例か。
 仕事道具が故障したのでは業務に影響するため、今度は自分でwebを検索。代金(知人に頼んだブツより良さげで、しかも安い)を支払ったが、世間は休日でまだ届かず。

 新しい「らくらくスマフォ」であれこれ撮ったものの、USBケーブルをPCに繋いでも読み込めない。何で?? 保存先がメモリーカードだから??

 と言う訳で、今回の記事は無関係の画像をば。

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撮影機材故障。20180415-02
▲古道具屋さんで見つけた営林署仕様の重厚な鰻。鞘がなかったので、地元の刃物屋さんに発注。錆が浮いた刃は、私が研ぎ直す。これは焚き火屋の隠れ商材で、他にも珍しい仕事道具が多数あり。webに掲載している商品は、焚き火屋商材の一部に過ぎないかも。隠れ商材に興味のある方は、携帯電話かmailにて直接お問い合わせ下さい。なお、職人の目で選んだ商材は、値切った時点でアウトです。悪しからず。本物を理解出来ない方は他をあたって下さいな。読者(客)に媚びないCCV魂此処に在り・・・・・・なんちゃって。

暗くなったら古物商。 

 明るい時間帯は外で働き、暗くなったら屋内で駄文を書いたり。古物商として、両親の遺品、仕入れた古着山林仕事関連の不良在庫、個人的なコレクション、仕事に使っていた資料、集めたガラクタ、知人からの委託品等々をネットオークションに出し、生活資金の一部を得ている。
 今出品している目玉は、海上保安庁の特殊作業服(ツナギ)で、昭和33年貸与の官品。

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▲官品タグも全て残っている海上保安庁のツナギ服。元海上保安官鑑定済み。私が出すアイテムは玉石混淆なので、興味のある方はチェックされたし。



 追い衰えた父(元海上保安官・昭和26年~48年 第七管区配属)に青春時代を思い出してもらおうという思いで入手し、ついでに鑑定してもらったアイテム。
 目的を終えたので、持つべき人の元へと渡って欲しい。手元に残したいが、私の周囲はモノで溢れすぎている。
 とか言いながら、ちゃっかり高く売れそうなブツを仕入れてたりして・・・。
 
 私が死んだら、2人の子供は大変だろうなぁ。ゴミ扱いなら出費が嵩むが、上手く売り捌けば蔵、いや小屋が建つかも。

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▲ちゃんと免許を得ています。

新商材、山林用枝打鋸。 

 3月13日の記事で紹介したコンパクト剪定と同時期に発注した山林枝打が入荷。これも展示会で見つけたアイテム。

 良さげなが並んだ小さなブースでいくつか試し、その場にいた職人さん(社長)と談笑。中でも気に入った1丁を手に、
「これのが開いたってありますか?」
 の問いに、
「ありますよ。今日は持って来ていませんが」
 と、嬉しいご回答。
 手製のカタログを受け取り、後日、電話とmeilで問い合わせ。
「カタログにあるこの商品、本体部分をこんな形状に出来ませんか?」
 数時間後、画像添付mailを拝受。うん、これなら理想だわ。

 かくして特注山林枝打を仕入れることと相成った。

新商材、山林用枝打鋸。20140324-01
新商材、山林用枝打鋸。20140324-02
新商材、山林用枝打鋸。20140324-03
▲今使用している腰鋸も素晴らしいが、この腰鋸はさらに上を行く。こんな腰鋸が欲しかった。と言う方も多いはず。見る人が見れば、この画像だけで良さをご理解されるのでは?



 挽き目の中に挽き目を入れた「改良目」で、あき型。刃長は抜き差ししやすい240mm(270mmも取り寄せ可能)。鋼材や焼き入れに関しては製造元独自の企業秘密とのこと。替え刃式だが、ダイヤモンド・ヤスリで目立ても出来る。
 切れ味と速度は抜群で、腕に掛かる負担も少ない。焚き火屋での売価は鞘付き7,200円。腰鋸としては高価だが、職人の手で仕上げられたプロ用の本物である点をご理解頂きたい。
 置き場での試し切りも可能なので、師や造園関係者のみならず本物指向の強い方には、ぜひ!

買い手はいるかな? 

 追加仕入れを考慮し、ひとまず仮押さえとした原木の中に立派なコナラがあったので選り分けてもらった。

 以前にも書いたが、樹木活用方法として(このあたりでは「もしっ木」と呼ぶ)というのは最終手段で、それ以前の活用方法-例えば建築材や木工素材-を考えるのが大事だろう。焚き火屋を開業して以来、「これ、にすンの勿体ねーよなぁ」と思える原木がどれだけあったことか。

買い手はいるかな? 20180322-01
買い手はいるかな? 20180322-02
▲立派な伐りコナラ。元径(上)は73cm、末径(下)はゴニョゴニョ。素人目にはウロがなく、にするのは勿体ないと判断。



 で、このコナラ。元径が73cmで長さは3.6m(末径はあえて書かない)。材として35cm前後に玉詰めるとしても、容易じゃない。メイン機・新ダイワE440に純正17インチバーを装着しても、きれいな木口で切り揃えるだけの腕に自信がないし、仮に出来たとしても玉単体では軽トラの荷台や割り機まで抱え上げられないから、さらに縦挽きで半月状にする必要が。そもそもこのサイズなら、別の用途があるだろう。

 伐り大径コナラ原木。価格は応談(焚き火屋原木販売価格参照)で、トラックで引き取りに来られればフォーク積み可能。にするのが勿体ないというのは、あくまで私の見解であり、用材のみならず薪材としてのご購入も大歓迎。
 興味のある方は、mail or 携帯電話 or Fax.にてお問い合わせを。この手の商材は早い者勝ちであることをご理解されたし。

充実感。 

 昨年11月から始まった平成29年度旬伐り原木搬入。2ヵ所ある置き場の容量をかなりオーバーしていたが、お陰様で予想よりも売れ行きが良く、逆に来季・再来季は商材()不足になるかも知れないので、追加仕入れも検討中。
 最低でもサイトに表示した額を頂くから、自分で材を集めることと比較すれば出費が嵩む。だが、知っている方は知っている。ヤガラが樹種別になっていて、足場が良く、がんた・ティンバージャッキ・馬があり、車両が横付け出来、場所によってはフォークリフトが使えて、時にはチェーンソーワークの基本・効率的な玉詰め方・目立てのコツ・割りのアドバイスがある点などを勘案すれば安上がりであることを。私が抱えている疾患や、どの様な性格かも。

 と言う訳で、一昨日は都下某市から常連ダットラさんが奥方同伴でご来訪。D22系 DATSUN TRUCK 4×4 KING CAB なんて、渋いよ。
 前回は私が玉詰めたが、今回はチェーンソーご持参。どの原木にするか選んでもらい、作業開始。しかし、エンジンは唸れど切り屑は粉末状で、斜めに切れている。ソーチェーンには木屑の焼き付き汚れが…。
「ねえねえ、ダットラさん。目立てた方が良いですよ」

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ご夫婦で、伐り役と積み役を交替しながら作業が進む。使用しているチェーンソーは家庭向けのホームセンター仕様だが、あくまで入門用として購入したとのこと。上達ぶりからしてプロ用機が欲しくなるのは、そう遠くないだろう。東南アジア的にピックアップトラックを乗りこなすスタイルは、洗練されている。



 その後もお節介は続いたが、飲み込みの早いダットラご夫妻はガイドバー長より太い丸太をきれいに切れるまで上達。
 お節介を焼く側としては、怪我をしないよう注視していて緊張感があるものの、無事に終わってお客さんの笑顔を見たらホッとする。
 体調維持にあたって大事なのは、たまにあるこんな充実感なんだよね。