エクアドルからの助産婦だより-その1。 

 看護婦であり助産婦でもある姉が、その経験と技術を生かすべくJICA(国際協力機構)の派遣員としてエクアドルへ発ってから5ヵ月が過ぎた。
 時々送られて来るメイルは、地球の反対側にある島国では考えられないようなことも書かれていて実に興味深い。日本よりもゆっくり時間が流れているらしく諸々のレポートを書く余裕のあるようなので、それらを当ウェブログでも掲載したいと考えた。
 今回はその第1回目で、姉が所属する「高知母乳の会」の会報用に書かれたもの。蛇足ながらに書き添えておくと、姉は母乳育児のスペシャリストであり、そのおかげで私の2人の子供は母乳100%で育てることが出来た。
 開発途上国から送られて来る生の声には、今日の「甘えた日本」が学ぶべき点も多いと思う。

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 こんにちは。
 私は今、高知母乳の会を少しの間お休みして、JICAシニア海外ボランティアとしてエクアドルに来ています。ここクエンカは世界遺産の街で、世界中からの観光客の姿を沢山見かけます。
 10日後にはグアヤキルというエクアドル最大の街に移動し、そこの大きな病院で新生児の死亡率を下げる取り組みに参加します。
 でも1日に100人の赤ちゃんが生まれる病院なんて、私にはまだ想像できません。様々な問題や要素が関連していて難しいと思いますが、母乳という観点から見てみると色々と考えることがあります。
 開発途上国においての母乳の利点は、日本で皆さんが考える以上のことがあるのです。
 例えば、日本では水道の水が飲めます。水道の水が飲めない地域ではどうでしょうか? ミルクを作るためには水を買わなければなりません。そのお金がなかったら? 質の悪い水で作られたミルクにより、赤ちゃんは下痢を起こしてしまうかもしれません。もちろんミルクを買うにもお金がいります。せっかく買っても、缶に書いてあるミルクの作り方を読めないお母さんもいます。1スプーンで20ccだったら100cc作るには何さじ入れたらいいのかを計算できないお母さんも。もったいないと思って飲み残しを冷蔵庫にも入れずにおいて次に飲ませるかもしれません。ミルクを安易に足すことが、赤ちゃんにとって命の危険に関わることもあるのです。
 さらに母乳には、お母さんにとってもよい点があります。母乳を与えることで月経の再開は遅れます。夫が避妊に協力しない、避妊法を知らない、コンドームなどが買えない、手に入らない、そんな女性は母乳を与えることによって、短期間に続けて妊娠することを避けることができるのです。これは早産の予防、新生児死亡の減少にもつながります。
 それなのに女性への開発援助が母乳育児にマイナスに作用するという新たな問題も起きているようです。これはまた次の機会にお話しましょう。
「貧しい国では、女性と子供がその犠牲になりやすい」
 こちらへ来て、そう実感することが多くなっています。
 さて、語学学校の先生が私のためにクエンカの病院訪問を企画してくれました。写真は産婦人科専門病院を見学して新生児治療室に入った時のものです(編註:赤ん坊を抱いた画像が添付されていたが、当ウェブログへのコピー方法がわからなかったので割愛)。
 世界中どこでも赤ちゃんはかわいい。すべての赤ちゃんが愛され、健康で幸せでありますようにと願わずにはいられません。

エクアドル クエンカにて。 
2008年10月10日 ○崎○子


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ヴィポキルヴェス(VIPUKIRVES)価格改訂。 

 2月に入ってから、というか春の兆しを感じ始めたあたりから「躁」状態と「うつ」状態が慌ただしく入れ替わる日々で、「躁」2に対して「うつ」8くらいの割合。「うつ」状態では、布団から出るのも、着替えるのも、メシを作るのも、風呂に入るのも、何もかもが面倒に感じられてやる気が起きず、生活も荒んでしまう。

 こうした状況だと、やらなければならないことすら忘れがちで、タイトルとしたヴィポキルヴェス(VIPUKIRVES)の価格改訂告知もその1つ。去る2月14日より販売価格が49,800円(税込・送料サービス)に引き下げられた。
 考案者であり販売元でもあるヘイキ・カルナ氏(フィンランド)の「もっと日本でも普及して欲しい」という思いや、輸入代理店による販売形態の見直し等の要因もあるが、最大の理由は外為相場の大きな変動にある。
 ヴィポキルヴェス(VIPUKIRVES)の試験輸入や日本での販売を検討し、正規輸入を始めた昨年初夏に比較して、円とユーロの相場は「ユーロの暴落」と言えるほど円高ユーロ安となっている。結果として、内外価格差が拡大する形となっていた。
 ヴィポキルヴェス(VIPUKIRVES)が輸入商材である以上、その価格が外為相場に左右されることは致し方ない。ユーロという通貨の性質を考えると、現在の対円相場は異様にも感じられるし、今より大きく下落するとは考えにくい。今回は「値下げ」となったが、今後円安ユーロ高へと変化すれば、再び価格が改訂されることにもなるだろう。
 そう考えると、今がヴィポキルヴェス(VIPUKIRVES)の「買い時」とも思えて来る。正規輸入される前、フィンランドからの試験購入に要したコスト(本体価格+送料+税等)は、新しい販売価格よりも高額だったのだから…。

ヴィポキルヴェス(VIPUKIRVES)価格改訂。20090225-01
▲奇妙な形に注目されがちだが、その性能と安全性は斧の概念を飛び越えている。

白紙。 

 今頃になって転居先第一候補としている物件が、すぐに売買出来ない状態であることが発覚。げ。
 うまく行けば3ヵ月くらいで話はつくかもしれないが、長期戦は避けられそうにないし、そもそも買えるかどうか不確定要素も出て来た。
 転居計画は白紙に戻し、不動産屋巡りと空き家探しを再開。今住んでいる家の契約切れが迫っているので、次の住み家を見つけることが目下の最優先課題である。とはいえ、「急いては事をし損じる」から、良い物件が見つからなければこのまま居座ろう!(いいのか?)

「慣れねェ育児で疲れちまったぃ」
 などと抜かしながら、月曜火曜の2日連続でぐったりしたのはさておくとしても、こういう時に限って何かと忙しくなる。
 先週伐採した桜の大木は、現場での玉切りを終えたもののまだ半分以上を搬出出来ていない(だって重いんだもん)。焚き火屋の新アイテム(まだ内緒)の試作も上がったらしいが、引き取りにすら行けない。薪ストーブライフ誌に関係する取材や打ち合わせもある(カネにはならない)。Xさんに絡む裏方仕事(もうバレちゃったかな?)もコツコツやっておかなければならない。注文を予測して薪を作っておく必要があるし、置き場には未処理の原木がゴロゴロしている。サンバーのドライブシャフトブーツが切れているので要交換、パッドとシューもそろそろ替え時。断酒しててもゲップが出そうだ。

 明日は…。たまには風呂にでも入るか。(←入れ!)

子供と過ごす日曜日。 

 日曜の朝、電車に乗って息子と娘が遊びに来た。都会(といっても熊谷程度の街だけど)で暮らす2人にとって、小川町は気軽に行ける田舎であるらしい。

 午前中は、「エビを捕りたい」という娘を連れて近所の川へ。暖かくなったせいか、小さい魚の群れが見られるようになった。
 娘が持参した10cm角くらいの小さな網で、魚やエビのいそうな場所を何回か掬った結果は、ハヤかクチボソの稚魚らしき魚3匹とエビ7匹。
「エビが捕れた!」
 と、大喜びの娘。でも、それはたぶんザリガニの赤ちゃんだぞ。
 午後は第3置き場で、息子とキャッチボールしたり、焚き火でイモを焼いたり、薪作りを手伝わせたり。

 子供と一緒に食事出来るよう私が用意したメニューは、昼がペペロンチーノで、夜が麻婆豆腐と作り置きのカレー。料理が得意であっても基本的に面倒くさがりの私にとって、3人分の食事を2回作るのは、結構しんどかったりもする。
 1年前、子供たちが自らの意思で遊びに来るなんて考えられなかったのに…。それだけ健康を取り戻しているということなのか。10年近いブランクはあったが、父親業は今からでも遅くはないと思う。

季節外れ。 

 貧乏暮らしをの良い点は、季節の変化を肌で感じられること。でも、春に向かって暖かくなるのは嬉しいものの、急に暖かくなると調子が狂う。昨日はつっけんどんだったキャバ嬢が今日はやけに愛想が良い…そんな感じだろうか。違う?

 昨日(2月14日)の暖かさは、一体どーしたことなのか。里山再生事業の手伝いで1000時から山に入ったが、ドイツ軍戦車兵ツナギの下に丸首長袖シャツとズボン下という「春仕様」の服装でも間違いだったらしい。
 30分も作業しないうちに、上も下も汗びっしょり。うっかり履いて来てしまった防寒地下足袋(12枚コハゼ)の内側は、汗でムレムレ。ここまで暖かくなるならズボン下なんて必要ないし、ツナギも米軍戦車兵用(ドイツ軍のものより薄手)にすべきだったと後悔しても後の祭り。2月半ばで「暑い」って言葉を口にするとは思わなかったよ。予想以上に体力も消耗してるし。

 帰宅してから飲んだ冷えたビール(みたいなの)が、やたら美味かったのは言うまでもなかろう。たまには、「金麦」から「生搾り みがき麦」に格上げしたくなるけれど…。

季節外れ。20090215-01
▲子供たちも遊べる身近な里山となるのは、何年後だろうか。

お出かけ。 

 このところ、日替わりランチのように「躁」と「うつ」が入れ替わっている。基本的には体調がすぐれずやる気も食欲もイマイチなので、作業効率も上がらない。
 飛び込みで来るお客さん用や予約分の薪を作るため、原木状態で乾燥させた丸太を運んで玉切って割って積んで、運んで玉切って割って積んで…の繰り返し。今の体調で作れる薪は、1日あたり300kgが上限。その合間に、来季用薪材の搬入や伐採作業がある。行動範囲は小川町とその周辺で、半径7km未満。たまには、遠くへ出かけてみたくもなる。

 そういえば、J3が復活して以降、コイツにじっくり乗っていない。「渡したいブツがある」とか「打ち合わせておきたいことがある」とか、適当な理由をあれこれ付けて、向かった先は長野県小諸市にあるたがみよしひささんのご自宅。
 出立時の気温は0℃、小諸の気温は-1℃。0℃前後の外気温というのは、冬のオープン走行を愉しむのにちょうど良い。丸首長袖下着+ウールシャツ+N-3Bの上半身でも寒さは感じられず、ズボン下+軍パンの下半身は右膝が少し冷えるくらい。J3はすこぶる快調で、トップギア(3速)のまま峠道を上って行く。「あぁ、4気筒すべてが生きているって素晴らしい!」。

 およそ半年ぶりでお会いしたたがみさんは、病状が改善しているとのことで、表情にも話し声にも張りが戻っていた。多くの読者の人生に、良い意味で変化を与えてくれたたがみさんには、やはり元気でいてもらいたいところ。
 真冬のオープンモータリングを往復200km楽しめたし、何かと充実感のある1日でもあった。
 28年応援し続けているたがみさんとお会いするのも、25年乗り続けているジープが健康でいることも、やっぱり嬉しいことなんだよ、うん。

お出かけ。20090210-01
▲ここ何日かで作っているのは、ムクノキの薪。着火性が良く、それでいて静かにとろとろ燃えてくれるのが特徴。

お出かけ。20090210-02
▲たがみファンにはお馴染みの場所で記念撮影。トルクが太く低回転域で粘り強いJ3のJH4型エンジンなら、トップギアで上って行ける。標高を上げるにつれ冷たさを増す空気が心地良い。

ネタはあるのに…。 

 忙しく過ごしていると、時間の流れが早い。いつの間にやら2月に入っている。
 実のところ、年末の疲れが一気に出たのか、年が明けてから今ひとつ体調がすぐれず短い時間で「躁」と「うつ」を繰り返していて、ここ数日は頭が「駄文を書くモード」に切り替えられない。ネタは山ほどあるんだけどね…。
 例えば、転居予定地の公図と謄本を取りに行ったら法務局の職員が黒髪美人だったとか、薪作りで忙しいとか、Xさんがまた来てくれたとか、一等兵だったか二等兵だったかおどけてみせるヤマダおじいちゃん(仮名)が実は94歳だったとか、丸太運びで手首を捻挫したとか、焚き火で焼いたイモが美味いとか、その他もろもろ。書く気になればいくらでも書けるというのに、書く気になれないのが何とももどかしい。
 すべての面において良い方向へと動いているらしいから、まぁ気にすることもないだろう。しかし、それにしてもやらなければならないことが多すぎる。
 来年の今頃は、薪ストーブの炎を眺めながらゆっくり酒を愉しんでいられるように…。なんて書いたら、鬼が笑っちゃうかな?