鬱うつ作業。 

 あかん。7月14日に強い希死念慮に襲われて以降、抑うつ状態が続いちょる。長梅雨が明けスカッとした天気になれば作業に専念出来、抑うつ状態からも抜け出せると思うのだが…。今日も雨だよ。
 「やる気が出ない」「疲れやすい」という鬱特有の体調ながらも、やれることを少しずつ作業している。
 転居先は1階東側6畳間の床板と根太をすべてて外し、シロアリにヤラれていた大引2本を入れ替えた。2階西側4畳半間は畳を上げてきれいに掃除し、あとは胴縁を入れフロア材を張るだけ。
 天気図と相談しながら、雨が降りそうにない日は薪小屋作りや原木(薪材)の玉切りと薪割り。
 チェーンソーや刈払機といった道具の手入れ、サンバーのオイル交換等のメインテナンスも欠かせない。
 今の体調で、丸1日作業するのはとても無理。長くて半日、短いと2時間だけという時もある。どうしても気力の出ない日は、何もせずぐったり寝るしかない。
 ま、体調に合わせて焦らず進めていれば、そのうち結果が出るだろう。リフォーム作業も何となく先が見えて来たことだし。

鬱うつ作業。20090729-01
▲床板と根太を外した1階東側6畳間。掘り炬燵のために断ち切られていた中央の大引は、1本ものに交換するしかない。その向こう側(東側)の大引は、シロアリによる被害甚大。

鬱うつ作業。20090729-02
▲外した大引(左)と床束(右)の断面。こりゃダメだ。

鬱うつ作業。20090729-03
▲傷んだ大引と床束を外し、スッキリした状態できれいに掃く。

鬱うつ作業。20090729-04
▲大引き2本と床束4本の入れ替え完了。この作業にも慣れて来た。

鬱うつ作業。20090729-05
▲リフォーム作業ばかりでなく、原木の玉切りも進めている。これだけ節があるブツは厄介ものだが、良い薪になってくれる。この日は約400kgを処理した。

素人大工な日々。 

 埼玉あたりの梅雨明けが発表されたのは、10日ほど前だったか。天気図を見て自称3級気象予報士(そんな資格はありません)の私は、
「これで梅雨明けな訳ねーじゃん」
 などとほざいていた。確かに梅雨明け発表から数日は晴れ気温も上がったが、肌で感じる暑さは「夏っ!」というより「梅雨の晴れ間ですぅ」といったもの。家にも車にもエアコンがなく、なるべく自然に近い場所で働くような生活を送っているうち、五感で季節の変化がわかるようになって来た。沢山汗をかくことにより新陳代謝が促され、以前よりも肌がキレイになったし…。

 3級気象予報士(だから、そんな資格はねーってば)の読み通り、今日も梅雨らしくはっきりしない空模様。
 やはりこういう日は屋内作業を進めるしかない。

 ここ数日で、転居先の改修作業はそれなりに進んでいる。大引を取り替えた1階西側の6畳間は、根太の打ち付けとフロア材の張り付けがほぼ完了した。
 しかし…。スムースに作業が進められた訳ではない。いざ根太を打ち付ける段階になって、作り直した大引と床束に大きなミスがあることに気づいてしまった。
「やっぱりオイラは素人だよ。トホホのホ」
 どんなミスなのか、恥ずかしくて書けない。それに、ひょっとしたらこのミスこそが本職が持っているノウハウなのかも。だとしたら、なおさら書けない。
 ミスに気づいて、しばし思案。
「作り直すか、それとも上手く誤魔化すか」
 あれこれ考えた末、後者を選択。考えているうちにより良い誤魔化し方…いや、修正案が浮かんで来るから不思議なものだ。過去の失敗や苦労が、こういう時に生きて来る。

 修正作業には、それほど時間も手間もかからなかった。床下に竹炭を撒いたり根太に木酢液を塗布したり手間のかかることばかりやりつつも、大引交換から5日目(うち1日は完全休養)、素人1人の作業で複雑な形をした畳8枚分くらいのスペースを張り終えたンなら、上出来だンべ? 2階の4畳半を張り替えた時に比べたら、丸ノコの使い方やフロア釘の打ち方も明らかに上達しているし…。

 天気図を見ると、明日も雨となりそうだ。1階東側6畳間の床張り替え、台所の床張り替え、脱衣所の床張り替え、一部崩落している2階部分の壁補修、2階西側4畳半の床張り替え、サッシの交換、網戸の補修…。大工仕事が山積だよ。

素人大工な日々。20090722-01
▲床下の湿気対策として、炭焼き名人による上質な竹炭を撒いてみた。作業中に蹴散らしてしまうため、床を張る前に5割ほど撒き、床を張ってから残りを撒く。作業終了後の密度は、この倍くらい。

素人大工な日々。20090722-02
▲根太材とフロア材を搬入。丸太(薪材)の運搬も含め、2年前に購入したサンバーは大活躍。ハイルーフキャビンと標準用の鳥居(解体屋さんで購入)がミスマッチでも気にしない。

素人大工な日々。20090722-03
▲根太(2寸×1.5寸)は、木酢液を塗布してから1尺未満の間隔で大引に固定。旧来の根太がイチサンインゴ(1.3寸×1.5寸)だったので、強度は格段に上がっているはず。

素人大工な日々。20090722-04
▲本日午前、およそ畳8枚分のフロア材を張り終えた状態。床の間や押し入れだったスペースもツライチにしてみた。多少の歪みがあっても気にしない。

素人大工な日々。20090722-05
素人大工な日々。20090722-06
素人大工な日々。20090722-07
▲四角いスペースだったら、床の張り替えもさぞ楽だったろう。残された柱周辺は、いずれ幅木で隠す予定でもキッチリ作ってみた。時間と手間の制約を受けない素人だからこそ出来る作業もある…と思う。

素人大工な日々。20090722-08
▲今抱えている問題は、流し台。使えなくもないが、「マイケル」や「ミッキー」の住み家となっていたことが明らかで傷みもひどい。どこかに幅1,700mmで左シンクの流し台やステンレス板が落っこちてないかなー。

電気工事職人来たる。 

 世間では3連休だったらしい。それに合わせたのか、かつての愛読者S浦さんがハタチの新人Y井君を伴い遠く愛知から電気工事に来てくれた。
 私がS浦さんと知り合ったのは、4×4マガジン編集部に入って日の浅い21歳の時。S浦さんは高校生で、熱心な読者の1人だった。在籍中にお会いしたのは、2回だけだったと記憶している。
 不思議な縁で、20数年ぶりに再会したのが2ヵ月前のこと。そして今回の遠征電気工事となった。え? 話の流れが唐突すぎる? いや、本当に不思議な縁なのよ。「持つべきものは愛読者」…だね。
 連休渋滞の中、片道450km。さぞお疲れのことと察するが、せっかく来て頂いたからには存分にこき使い…いや、働いて頂かなければ。
 滅多にテレビを見ない生活であっても見られないと寂しくなるような気がするので、2年後を見据えたアンテナ設置や、この家が建てられた30年前に比べ電気製品の増えた現代生活に見合ったコンセント増設などなど。
 経験の浅いY井君は終始怒られっぱなしだったが、あれだけ怒られれば良い経験になっただろう。この年頃で怒られる経験を沢山積んでおかんと、将来ロクな人間になりゃーせん。

 S浦さん、Y井君、お疲れさまでした! そしてありがとう!
 これに懲りずにまた来てね!(←まだ働かせるつもりらしい)

電気工事職人来たる。20090721-01
▲ついでだから、2年後とは関係ないアンテナも付けてもらった。図々しいにも程がある。

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ! 

 今日はトイレや風呂場など水回りの作業をしてくれる方が来ることになっていたので、改修作業を進める予定となっていた。申し合わせたかのように朝から雨が…。これじゃあ屋内作業っきゃ出来ねーじゃん。

 まずは、シロアリにやられている大引を外すことから。スカスカ状態とは言え、がっちり組まれた大引は、そう簡単に外れてくれない。ここで本業の道具でもあるチェーンソーの出番。適当な所を2ヵ所ぶった切り、こじりにこじって床束もろとも強引に外す。
「男ってなあ時には強引でなきゃーな。ふッ」
 残った釘もバールとハンマーで全て摘出。燃えるゴミと金属ゴミを分類して処分場へ。

 床下部分に散らばっている木屑(シロアリの好餌)をきれいに掃き出してから、外した大引と組み合わされていた土台の形状確認と採寸。材木屋さんへ行き、3寸角×4m材(たぶん国産の杉材)を2本購入。

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ!20090717-01
▲材木屋さんでは、素人でも加工しやすい3寸角材を選んでもらった。こういう時は「プロの目」が頼りになる。


「さあ、こっからが素人大工(でぇく)の腕の見せ所でいっ!」
 角材であっても、木は生きている。製材されてから温度や湿度の変化により多少の歪みが生じているので、4面を確認し最も歪みの少ない面を上側にすることとした(素人判断)。そして、丸ノコと手ノコ(腰に下げる剪定用の短い粗目しか持っていない)を用い、土台と組み合うような形状にカット。ちなみに、大引は3寸角で土台は3寸5分。現物合わせで微調整しようと思っていたら、1発で決まった! 新しい大引と古い土台の上っ面がピッタリ合っている。
「お、オレって大工(でぇく)の素質があるかも!」(そんなに甘かぁねーよ)

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ!20090717-02
▲土台の形状に合わせて大引の両端を加工。

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ!20090717-03
▲自分でも驚くほどピッタリ!


 他の大引と上っ面が合ってるかも目視確認してから、3つある束石(ピンコロ)と新調した大引の下っ面の距離を採寸。「北216、中207、南213」と腕にメモ書きして、大引を取った残材で新しい床束を作る。材が痩せることを考慮し、メモした数字よりコンマ5mmほど長くするのがミソ(素人判断)。ハンマーでコツコツ叩きながら入るくらいのキツさが丁度良い…と思う。
 新しい大引と床束3本を仮組み状態で塩梅を確認。バッチリじゃん。
「やっぱオレって大工(でぇく)の素質があるのかも!」(だから、そんなに甘かぁねーってば)
 そして本組み前にバラす。シロアリ天国になっていたことから防虫剤を塗りたいところだが、貧乏な私は出来るだけコストを抑えたい。それに、何となく化学薬品は避けたい。
 で、思いついたのが木酢液。無農薬農業やガーデニングの防虫剤としても活用される木酢液なら、シロアリ対策にもなるんじゃねーか?(素人判断)
 幸いなことに、そこらの薬店で売られている木酢液より、遙かに上質なものが手元にある(焚き火屋でも販売している)。コレを2倍に稀釈し、スプレー容器でまんべんなく吹き付けてみた。木酢液の芳香でしばし癒される。
 中まで浸透した頃を見計らい、長いコーススレッド(ビス)で一気に本組み。本職は長釘を使うらしいが、素人が長釘を正しく打つのはとても難しい。素人は素人らしく、マキタのプロ用インパクトドライバー(え?)で長ビスを打ち込む。
 仕上がり具合を見て、
「本職並みの出来映えじゃんか」
 と、自画自賛。

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ!20090717-04
▲新しい大引と床束(3本)を組み付けた状態。本職並みだンべ?


 お調子者の素人は、ここで終わらない。
 床の間だったスペースには薪ストーブ(150~200kg)を置く予定なので、床下の補強が必要。そこで、大引1本と床束2本を新設することにした。
 さらに、押し入れだったスペースは床面をフラットにして使い勝手を良くしたいので、強度確保も兼ねここにも大引を新設。
 微調整用に微妙な角度の材を切り出してみたり、強度を考えながら土台と大引の組み合わせ部分(素人故に専門用語がわからない)を作ってみたり…。気分はすっかり大工(でぇく)だよ!

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ!20090717-05
▲床の間だった部分には、重量物(薪ストーブ)対策で大引と床束を新設。束石は1個160円のピンコロ。これで強度は充分…かな?

今日のオレっちあ大工(でぇく)でいっ!20090717-06
▲押し入れだった部分にも大引を設けた。2寸の根太を入れる予定なので、大引の間隔はこれで大丈夫だろう。使い勝手を増すべく上下の仕切りを外そうとしたが、どうもこの仕切りで3本の柱(画像の左・中・右)の強度を確保していらしいことから撤去は断念。


 1日の作業を終え、各部をチェック。
「素人のやっつけ仕事にしちゃあ上出来じゃんか」
 と、またもや自画自賛。

 根太とフロア材の組み付けは、明日以降のお楽しみ。

(註:この原稿は7月17日時点のものです)

今日の私は解体屋さん。 

 昨日は薪小屋を1棟作ったし、この調子で薪作りや玉切り作業をどんどん進めたいところ。しかし、転居先の改修作業を手伝いに来てくれる方々とのスケジュール調整もあるし、やはり住む場所を早く落ち着けたいので、今日はひたすら解体屋さんに徹して床剥がし。くっそー、自殺念慮のおかげで時間を無駄にしちまったぃ。
 バールとハンマーでただ外すだけなら簡単なこと。でも、処分場のことや作業の安全性(残った釘はケガのもと)を考慮したら、面倒でも釘を1本1本抜いておく方が良い。外した板や柱に残った錆だらけの釘を叩いたりこじったり、これが結構大変なのよ。
 とりあえず6畳分の床板と根太を取り除き、土台、大引、柱をチェック。駆除剤をまいた効果があったのかシロアリの姿は見かけなくなったものの、西から2番目の大引はかなり食われており、入れ替えた方が無難だろう。
 廃材を処分してから材木屋さんへ行き、必要となりそうな材の相談。
「3寸角がどーしたこーしたで、床束がどーのこーの、根太は2寸のインゴでどーたらこーたら」
 そんな単語がスラスラ出て来るようになった自分って、いったい何屋さんなんだろ?

今日の私は解体屋さん。20090716-01
▲本日の作業前。かつて床の間だった場所には、薪ストーブの設置を計画中。

今日の私は解体屋さん。20090716-02
▲本日の作業後。床板と根太を取り除いたらスッキリした。矢印の大引がシロアリによる被害甚大。フローリング仕上げとする(畳は高くて買えない)ことや強度の点から、イチサンインゴ(1寸3分×1寸5分)が使われていた根太は2寸インゴ(2寸×1寸5分)に変更する予定。

今日の私は解体屋さん。20090716-03
▲最も激しく食われている部分。痩せてしまったため、床束が少し浮き気味。この大引は入れ替えた方が良さそうだな。

服薬。 

 昨日午後、ある出来事をきっかけとして猛烈な希死念慮(死にたいと思う感情)に襲われてしまった。
 出来事のあった場所から、どうやって帰って来たかもよく覚えていない。とにかく事故を起こさないというただ1点にだけ集中していた。
 帰宅後は、「もう運転しなくて済む」という安心感から一気に自責の思いがわいて来る。新聞も買って来たばかりの文庫本も読む気になれず、思考パターンは自己否定のスパイラル。薪小屋を作る予定でいたが、そんな作業が出来るはずもない。物干し場の梁を見ながら、
「あそこにぶら下がるにしたって、ちょっと低いよなぁ」
 何て考えていることに気づいたりして…。
「こりゃ、マジでヤベェぞ」

 うん。ここまで酷い希死念慮(自殺念慮)は何年ぶりだろう。幸か不幸か、長い闘病生活の中で、こうした場合の対処方法を身につけている。
 後先なんてどうでも良いから、とにかく強制的にでも寝ることだ。少なくとも寝ている間は希死念慮を忘れられるし、寝ていれば「過ち」をおかすこともない。
 主治医から処方されてる「ある薬」を2錠飲み万年床に臥した。この薬は、特定の病気と診断されても処方されることが珍しいのだとか。効きが強いので、私も緊急時以外は滅多に服用しない。前回飲んだのは…3年前か?
 たまたま訪ねて来た彼女(看護婦デアル)に頼んで最寄りの総合病院へ連れて行ってもらい、そこでナンタラカンタラという点滴を受け、少し落ち着いた。
 ちなみに、抑うつ状態や希死念慮が強い人の場合、自力で病院へ行くことは絶対に無理。精神科医療や介護の現場でも、この点は見落とされている。

 服薬と点滴により、ようやく12時間ほどの眠りを得られた。この12時間の持つ意味は大きく、昨日の出来事を客観的に見られるようになったし、相手を理解する思考も得られるようになった。今日はまだ抑うつ感が残っていたものの、薪小屋作りで体を動かすことにより、出来事そのものを思考の中心から外すことも出来た。
 症状が酷い時は、充分すぎる睡眠と適度な運動や目的のある作業が良薬となる。これが、私の経験から言えること。

 ふと、4~5年前のいくつかの出来事を思い出した。治安を守る人たちにとって、精神疾患を抱える人(もしくは精神障害者)は面倒な存在なのだろう。ひょっとしたら、自ら命を絶って欲しいと願っているのではあるまいか。

大工な日々。 

 転居先の改修作業(「リフォーム」って書けばオサレかな?)は、少しずつ進んでいる。1階部分の床剥がしに飽きた(?)ので、気分転換を兼ね昨日から本日にかけて2階にある4畳半の床を張り替えてみた。
 畳を外した床を掃除し、9分の胴縁を打ち付けてからフロア材を張って行く。ちなみに胴縁もフロア材も、材木屋さんの倉庫に眠っていたB品。とりあえず住めるようになれば良いので、これで充分。
 マキタの卓上丸ノコ、マキタの丸ノコ、マキタのインパクトドライバー等、手持ちの道具を駆使して行う作業が楽しいの何のって。フロア材の固定にはポンチを用いてフロア釘を打ってみたり。気分はすっかり大工さん。
「いやぁ、上手いモンだなぁ…」
 作業を見ていた材木屋のノブさんが感心していたが、自分でもビックリするくらいきれいに仕上がった。初めて作業する素人がここまでやれれば上出来だべ?

 よし、これで改修作業の気分が乗って来たぞ。

大工な日々。20090709-01
▲畳を上げた状態。幸いにして、2階にシロアリの姿は見あたらず。

大工な日々。20090709-02
▲とりあえず胴縁を1尺くらいの間隔で固定してみた。

大工な日々。20090709-03
▲フロア材を置いてみたところ。継ぎ目の下に入るように胴縁の追加と移動。

大工な日々。20090709-04
▲こんな風に仕上がった。「素人仕事とは思えないな」などと自画自賛。

松本さん、安らかに。 

 (株)4×4エンジニアリングサービスの社長、松本信廣氏が亡くなったとの知らせが届いた。もうあの豪快な笑い声が聞けないのかと思うと寂しくなる。

 松本さんと初めてお会いしたのは、私がまだ4×4マガジンのペーペー編集部員だった頃。四駆乗りとして大先輩の松本さんは、若輩者の私に対しても偉ぶることなく接して下さった。そして、なぜかよく可愛がってくれたし、時には厳しいご意見を頂戴することもあった。
 15年くらい前になるだろうか。こんなエピソードがある。当時松本さんは四駆雑誌に連載記事を持ち、自社の刊行物にも執筆されていた。
 何かの取材かたがた訪ねた私に、松本さんはこう尋ねられた。
「コモダ君、私の記事をどう思う? 一言で言うとどうなる?」
 知識欲旺盛で、広く意見を求める松本さんらしいと思いつつ素直に応えた。
「そうですね。一言で表すなら“我田引水”です」
「そうか、“我田引水”か。うまいこと言うな。そうかそうか。わっはっは」
 遠慮を知らない若造の意見に対しても、松本さんは懐が深かった。

 もう少し元気を取り戻したら挨拶に伺おうと考えていただけに、訃報は残念でならない。
 ヨンマルをこよなく愛していた松本さんは、きっと巧みな運転技術で三途の川を渡って行き、川の向こうで豪快に笑っているのだろう。
「まだこっちに来ちゃイカンよ。わっはっは」
 と。

 松本さん、今までありがとうございました。松本さんから受けた多くのご厚情は決して忘れません。

だいぶ進んだ。 

 基本的に雨が降っている日や降りそうな日は外作業せず休むことにしているが、今の私にゆっくり体を休める余裕はない。梅雨らしい日が続いているおかげで、丸太の整理や薪小屋作りに手を付けられない一方、転居先の片付け作業がはかどっている。本日までに、大物はほとんど出し終え、部分的に改修作業も始まった。
 立派な箪笥3竿、神棚、大きな整理箪笥、2段ベッド、サイドボード(A)は、家主さんが運び出してくれた(斧お買いに来たのに手伝ってくれたW.K.さん、T.T.さん、感謝してます).。洗濯機とオーブン付き業務用ガスレンジ、座卓、ちゃぶ台、米びつは、リサイクル屋さんが引き取ってくれた。
 しかし…。それでもまだまだ多くの物がある。大きな食器棚、座卓、サイドボード(B)、イス、カラーボックス数個、家庭用ガスコンロ等々。ここに住んでいた方(家主さんのお父さん)は器用な方だったらしく、考えられる場所すべてに棚を吊ってあり、そこも物でいっぱい。使えそうな物は皆無で、ほとんどが処分。処分処分処分。ウルトラ兄弟の3番目だ。(それはセブン)

だいぶ進んだ。20090703-01
だいぶ進んだ。20090703-02
▲台所の蛇口が朽ち落ちていたので、真っ先に補修。要した部品は、2又分岐、蛇口、シールテープ、パッキンの4点で2,806円。

だいぶ進んだ。20090703-03
▲6月30日時点での台所。これでもかなり片付いている。段ボールの中身は、再利用が難しそうな食器類の一部。


 軽トラ満載で町の処分場へ行くこと5回。処分といっても、材質ごとに分別しておかなければならないので、結構手間がかかる。食器棚もサイドボードもバラバラにした。吊ってあった棚を外したら、1本1本釘やビスを抜く。22枚ある畳のうち17枚は処理出来た。ガラス製品や陶器といった類だけで軽トラ1台分はあったと思う。ちなみに本日までにかかった処分費用は5,200円。

だいぶ進んだ。20090703-04
▲ゴミ処分場への荷姿。1人でやっていると結構疲れる。

だいぶ進んだ。20090703-05
▲こういうのが厄介。スクリュードライバー、ハンマー、釘抜きを駆使し、燃えるゴミ、ガラス、金属ゴミ、プラスチックゴミに仕分けて行く。

だいぶ進んだ。20090703-06
▲こういう釘も1本1本抜いて行く。面倒な作業であっても、ゴミ処分場の方達の迷惑とならないよう心がけることが大事なの。


 箪笥や食器棚や押し入れから出て来た未開封の宝くじ推定120枚は、すべて換金期限切れ。玄関脇のカラーボックスから発掘された貯金箱3個は、中身を見ず家主さんに、
「これも親父さんの遺産みたいですよ」
 と手渡した。

だいぶ進んだ。20090703-07
▲1階西側6畳間の畳を上げてみたところ。床の一部がシロアリにやられている。

だいぶ進んだ。20090703-08
▲こちらは1階東側の6畳間。ここの畳もすべて処分した。

だいぶ進んだ。20090703-09
▲西側6畳間の押し入れをめくってみたら…。根太の中からシロアリさんがこんにちは。

だいぶ進んだ。20090703-10
▲東側6畳間の掘り炬燵スペースを外してみた。囲炉裏に変更しちゃおうかな。


 物がなくなり間仕切りを外してみると、意外に広い家であることに気づかされる。住めるようになるまでまだ時間を要するが、何となく先が見えて来た。「壊しながら作って行く」。素人リフォーム作業が妙に楽しかったりして。

だいぶ進んだ。20090703-11
▲信州から読者のM澤さんが来て2階バルコニーの屋根を交換してくれた。おかげで雨を気にせず作業が進められる。ありがとー!

だいぶ進んだ。20090703-12
▲昨日は読者のK藤さんが来て、中古の給湯器設置と配管工事をやってくれた。やはりプロは手際が良い。使用不可能なため取り外した風呂釜と湯沸かし器は処分場へ。

だいぶ進んだ。20090703-13
だいぶ進んだ。20090703-14
▲本日は、柱が腐って使い物にならないし車庫として使うに邪魔な1階庇の撤去作業。使われていた波板トタン(4枚)は、薪小屋に再利用する予定。