「弟」よ、安らかに。 

 また1人、仲間が旅立った。

 永眠した三木(旧姓)敏光氏は、私にとって良き理解者であり、四駆仲間であり、親友であり、そして兄弟のような存在で、3つか4つ年長であるにも関わらず、いつも私のことを「兄貴」と呼び、慕ってくれていた。
 氏との思い出は、あまりにも多すぎる。最後に会ったのは、今年の3月。娘さんの将来を考え自宅を改築する際に薪ストーブを入れたいから相談に乗って欲しいと、図面を携えひょっこり訪ねて来た。しかし、この時期の私は躁症状悪い面が出始めていて感情が荒れており、設置場所、機種選定、上手な焚き方、薪作りの基本くらいを説明するのが精一杯。あの時、せっかく泊まりがけ出来てくれたのに、なぜもっと暖かく接してやれなかったのか。今となっては悔やんでも悔やみきれない。

 新しい生活が始まった直後の死は、さぞ無念であったろう。「弟」よ、安らかに。

長い鬱。 

 やはり体の中の何かがおかしい。もうとっくに鬱周期を抜けていて当然の時期なのに、まだ気力が戻って来ない。一時期、鬱周期を抜けそうな気配もあったが、それも束の間。その後徐々に悪化し、ここ2週間以上は鬱の闇でもがいている。
 商品の発送、来客対応といった薪屋としてさしあたっての仕事は滞りなくこなしているが、これは、「顧客に迷惑を掛けられないし、これを疎かにしたら食い扶持がなくなる」という危機感を背景とした意地。この意地をいつまで維持出来るんだろ…なんちゃって。
 なぜ気力が湧かないのか、自分なりに考えてみようとするものの、思考力が低下していて結論は出せず。鬱に悩む間、いつしか飲酒量が増え再びアルコール中毒となりかけていることに気づき、1週間前からきっぱり酒を止めているが、まだ好転の兆しは見られない。マズイぞ、これは。
 この長い鬱、いつまで続くんだ? 抜け出す手がかりも、きっとどこかにあるはずなのだが…。

ちょっくら。 

 たまには遠出してみるのも良い。目的のある遠出なら、気分転換と仕事を兼ねられる。この発想、相変わらずセコっちいなぁ。

 そんな気まぐれで「新しい機材」の受け取りを名目とし、陣を軽トラの助手席に乗せて岡山へ向かったのは10月26日未明の0500時。
 無事、岡山に到着。「新しい機材」を積んで、以前からお会いしてみたかった「金の臼(兵庫県養父市)」を訪問し、遠回りと知りながら北陸道経由で埼玉に帰着したのは、10月29日の0730時。積算距離計は、出発時が21,315.6kmで、帰着時が23,106.3km。
 往路の800kmは、空荷だからスイスイ走れたが、重い機材を積んだ復路約1,000は緊張しっぱなし。重心が高くなっているし、直進安定性が悪くなっているし、制動距離が長くなっているし、平地で75km/h出すのがやっとだし…。帰宅した時にはクラッチを踏む左足がガクガクしていて、予想以上に疲れてしまった。

 丸3日、サイタマでの日常を忘れていられたが、これだけ疲れてしまうと気分転換の意味がないか。

ちょっくら。20101111-01
▲「金の臼」の作業場前にて。ここから埼玉へ戻るまで15時間かっかった。