深夜の押しがけ。 

 年末を控えた12月某日0200時頃。深夜覚醒しかけていた脳みそに携帯電話の着信音が響いた。
「コモダハルオさんですか? ○○県警△△署の××と申します。深夜に申し訳ありませんが、すぐこちらへ来て頂きたいのですが…」
…。
…。
 参ったなぁ。相手の口調からして、私に何かの容疑がかけられているとは思えない。しかしながら、覚醒しかけていた時とはいえ、まだ躰の中には就寝前の睡眠薬が残っていてスッキリしていないし、地図を検索してみたら片道160kmもあるじゃねーか!
 念のため△△署に電話をかけイタズラではないことを確認し、
「分かりました。30分後にこちらを出ます。到着予定は、そこから2時間半後です」
 水、お茶、スポーツドリンクをがぶがぶ飲みながら自宅内を動き回って汗と尿で体内残留剤の排出に努めつつ強引に躰を目覚めさせる。
 運転しながら夜空を楽しめるジープでの出動を考えたが、△△署到着以降の行動を考慮し、サンバーに必要アイテムを積んで出発。急を要するため、久しぶりで高速道路に乗る。

 関越道川越I.Cを過ぎたあたりから、サンバーに異変が。足元のヒーターから出る風が温風から冷風に変わり、ふと見れば水温計はオーバーヒートレベル。
「あーあ。また冷却系のどこかに何かが詰まったか。それともサーモスタットがイカれたか?」
 なんとか誤魔化しながら三芳S.A.に入って給油。当然ながら給油中はエンジンを止めているので、その間に「冷却系のどこかに詰まった何か」が落ちるなり流れるなりを期待したのだが…。
 この期待は甘かった。三芳S.A.を出て数km地点で再びオーバーヒート状態。ハザードランプをつけて路側帯に寄せ、しばし待つ。水温が少し下がった時点でエンジン始動を試みたところ、今度はバッテリーが弱りセルを回すだけの力がない。
「こりゃあ、いよいよ参ったぞ。」
 冷却系トラブルと充電不良をセットで考えると、ベルトも怪しくなる。しかし、最悪の事態を考えると同時に、まずは簡単な対処法からやってみなければ。周囲が暗くエンジンカバーを開けてもよく見えないし、JAFを呼ぶとカネがかかるし。コストも手間もかからないトラブルシューティングから試すことに。

 車内にあった水やお茶を飲みタバコを一服。幸いにして冬らしい外気で、水温計も下がるのが早い。時間にして20分ほど。そろそろ冷却系のどこかに詰まった何かも落ちただろう。セルスターターが使えないため、押しがけを試みる。
 メインスイッチON。ギアはニュートラル。運転席の外に出て、ひたすら押す。自重900kg未満のサンバーなら、ジープやランクルの押しがけほど力は要らない。
 ひたすら押し、小走り程度となったあたりでひょいと運転席に飛び乗り、クラッチを切りながらギアを2速に入れ、素早くクラッチをつなぐ。リアエンジンがバルルッと目覚めてくれた。押しがけ成功。

 最低速度を守り、様子を窺いながら△△署を目指す。ヒーターからは温風が出て、水温計の針は正常な位置にある。とりあえず走れているのだから、オルタネーターも稼働しているらしい。
 まるでこれらのトラブルを予測していたかのように、予定時刻には△△署に到着。かくして、年末繁忙期の「寝耳に水」事件は、無事に解決した。

 それにしても…。車の押しがけなんて、何年ぶりだ? そもそも今どき押しがけする人なんているのか?

マイレージメンバー用連絡掲示板設置。 

 相変わらず体調は不安定ながら、動く日(起床時に気力がある)と休む日(起床時からやる気が出ない)のバランスを取りながら、これまで置き去りにしてきた諸問題の解決にも手をつけ始めた。少しは前進してるのかな?

 先日当欄で紹介したマイレージ制度に関しては、参加希望者と当方、互いの連絡が円滑である方が望ましいとのご意見を頂戴したことからあれこれ考え、2年ほど休眠状態となっていた雑談用掲示板を「マイレージメンバー連絡掲示板」(http://komodaharuo.bbs.fc2.com/)として再活用することにした。一応は試験的な運用だが、メイルやコメント欄でやりとりするより利用しやすくスムースだろう。

 マイレージメンバーの協力を得た作業そのものは順調に捗っていて、1月9日の作業ではヤマザクラの大径偏芯木を2本伐採し、今後の作業を見越した現場の片付けも進んでいるし、メンバーのスキルも確実に上がって来ている。
 現在作業しているのは、小川町東部にある某斜面。この冬で3季目となり、ようやく作業の終点が見えて来た。

・焚き火屋マイレージメンバー連絡掲示板
URL http://komodaharuo.bbs.fc2.com/

マイレージメンバー用連絡掲示板設置。20120112-01
▲3年前、背丈以上もある篠に覆われ「さて、どげんしたもンかいな」と思案した斜面も、今では奥まで見通せるようになって、斜面や隣接する畑にも陽が当たるようになった。引き続き若返った斜面の育成に手を貸したいところだが、地主が森林保全に全く理解がないどころか文句を言ってくる始末なので、ここでの作業は今季で終了。

焚き火屋マイレージメンバー制度 正式スタート。 

 これまで一部の顧客に限って「焚き火屋マイレイジメンバー」なるのものを試験運用して来て、かなり好評であることや問い合わせも多いことから、当記事公開時からメンバの一般募集を始め、正式にこの制度の運用を始めるこことした。

 制度の概要を説明すると、これまで何から何まで私1人でやってきた作業をメンバーに手伝ってもらい、その時の労働をマイルに換算し、その場で、あるいは後日使ってもらおうというもの。参加費は無料で、労働の対価は原木や薪での現物支給、あるいは道具のメインテナンス等のサービスとなる。
 参加者が多くスキルも上がれば作業効率が格段に向上して、より多くの薪材確保と森林保全が可能となるし、メンバーにとっては普段素人では立ち入れない山林作業の現場において、伐採、枝処理、片付け、下刈り、保全といった各種作業を体感してもらうことで、技術の習得や経験の蓄積という他では得られないメリットがある。実際、これまで作業してきたメンバーの多くは、技術を身につけ作業効率も向上している。

 作業参加にあたって必要となりそうな道具類(チェーンソー、刈り払い機、腰鋸、腰鉈、鎌など)や防具は各自で用意して頂きたい。作業を進める中、ホームセンターあたりで購入した道具類に不満を感じた場合は、当方で目的に合った上質な道具も斡旋しているほか、研ぎ方などメインテナンスに関しても指導している。

 マイレージメンバーの参加資格は、下記の通り。
1. これれまで焚き火屋あるいは私個人と取り引きの有った方
2. 焚き火屋の運営姿勢に理解のある方
3. 山仕事や薪作りに関心のある方。
4. 自分で焚く薪はなるべく自分で確保したいという意志の有る方。
5. 能動的かつ積極的に行動出来る方。

 現在は19名の仮登録メンバーがおり、うち9名は複数回参加し経験値を上げている。道具を使いこなし技術と経験値が高まるに従い1回あたりのマイル(分かりやすく言うと時給)も上がるという仕組み。
 ただし、運用する当方としてネックとなっているのが前記5.番で、作業参加に受動的な方もいる。例をあげると、
「作業がある日は連絡して下さい」
 というもの。その気持ちは分からなくもないが、何人ものメンバーに、
「参加出来ますか?」
 と連絡するだけでも時間とコストがかかる点はお察し願いたい。呼びかけを待つのではなく、メンバー各自が積極的に、
「○月×日が空いているけど、何か作業ある?」
 と、こちらをせき立てるくらいの気持ちでいてもらいたい。もちろん、ある程度の人数が必要となる場合も含め当方からの呼びかけも行うが、時間とコストを節約出来る手段がないかと思案中。
 作業は土日祝日に限らず平日も行うし、参加可能な日時を連絡してもらえば、その時その人の技量に応じた作業予定をこちらで用意する。遠方のため年に1回くらいしか参加出来そうにないという方でも可。
 また、作業は山仕事だけには限らず薪屋である焚き火屋全体でのもので、季節によっては伐採、下刈り、置き場の草刈り、薪作り、薪小屋の補修・増築、原木の運搬など多岐にわたるが、いずれも薪ストーブユーザーや山仕事に関心のある方には重要なことばかり。こういった内容をトータルで体験出来る場は、全国的に見ても稀であろう。

 マイレージメンバーを希望される方は、焚き火屋のメイルアドレス( takibiya@gmail.com )あてに「マイレージメンバー希望」と記したメイルを送信して頂きたい。あわせて持っている道具や資格なども書き添えて頂けると作業予定も組みやすくなる。
 また、管理上の問題から現在仮登録となっているメンバー各位も、改めて参加希望のメイルをご送信願いたい。

 これまでの伐採体験会や薪狩りミーティングといったイベント、そしてマイレージ作業等を通じ、私の目的が顧客各位の自主独立であることをご理解頂ければ幸いに思う。