荒れた季節。 

 一体、自分がどうなっていたのか。数ヵ月前からここ2週間ほど落ち着きを自覚し始めるまでの期間を振り返ると、自分の抱えている病気、そして以前から気になっていた別の併発症状が本人よりもっと深刻に、周囲にとって厄介であると認識せざるを得ない。
 この田舎町に越して来て丸5年。転居以降、徐々に症状が改善されつつあったが、昨秋からの数ヶ月は「最悪」であった。
 明らかな躁転を意識したのが11月上旬。これは危険と判断し、何とか抑えようと努めたのだが上手く行かず、感情…とりわけ怒りの感情が制御不能となってしまった。本来なら、遅くともこの時点で主治医の診断を仰ぎ入院すべきであったろう。しかし、入院費用も含めた生活費を稼ぐための繁忙期で、主治医の所へ行く時間も費用もない状態。いや、客観的に見れば、躁状態で目の前や周囲にあることばかりに気を取られ、通院に関することがないがしろにされていたと言うべきかも知れない。
 結果として、11月上旬以降は生活も精神状態も荒れに荒れた。特に11月下旬~年末は、それはもう酷い状態で、思い出すのも嫌になるほど。本人がそうなのだから、迷惑を被った人たちにすれば、もっと嫌であろう。
 ようやく躁でも鬱でもない状態となった今は、この数ヶ月を顧みて評価すべき点と猛省すべき点を正しく判断し、相応に対処すべきと考えている。

 それにしても今期(秋~春)は、これまでになく躰の異常が多かった。原因不明な右膝周囲の痛み、左脛部の切傷、風邪とおぼしき症状とともに出た上顎前部の鈍痛、右手指骨折2回等々。先日折ったばかりの右手薬指は、まだ痛んでいるし腫れも引いていない。
 いずれも日常生活にほとんど影響しなかったとはいえ、重大事につながるシグナルとして受け止めている。

 今期の商材は、予約分を除いてほぼ売り切れてしまったことだし、来季以降を見据えて考えねば。同じことを繰り返すようでは、学習能力不足と言われかねないし…。

いつ行こうか。 

 閉鎖されてから10年以上経ただろうか。流行が頂点を迎える前、とりわけ関東の四駆乗りが聖地扱いまでしていた「あの場所」(http://www12.plala.or.jp/bearhand/welcome.html)が営業を再開したらしい。

 ようやく取り付け道が開通し、まだコースも名前もない時期から知っているし、そこでさんざん遊んだだけに、すぐにでも行きたいのだが…。この季節に行くとなると、凍結した峠道を越えなければならない。
 万能かつジープ標準タイヤとも言うべきゲタ山が、唯一苦手とするのが凍結路。ホイールベースが短いゲタ履きジープで凍った峠道を走るとなれば、それはもうスリル満点。「往きはヨイヨイ、還りはコワイ」ってこともある。さりとて、峠を迂回するのも無駄に思えるし…。

 うーん、いつ行こうか。たまには仕事を忘れ、サスを捩りながら泥と戯れたとしてもバチは当たるまい。

ジープの出番。 

 今季作業している斜面には、不思議な木が1本あった。元径25cmほどの立ち枯れたシデ。
 昨秋からマイレージメンバーの協力も得て、斜面を覆っていた篠竹や下草を丁寧に刈り、伐採作業を少しずつ進めて斜面の見通しが良くなるにつれ、立ち枯れたシデの謎が解けた。
 立ち枯れシデから東南東の斜面に、3尺前後に玉詰めされた丸太が点々と横たわっている。その先には、立派な切り株。要するに、このシデは立ち枯れているのではなく、かかり木だった。切り株からの彦生えやシデの朽ち具合から見て、昨冬作業した人物(私じゃないよ)の仕業であろう。
 ちなみに昨冬の時点でこの切り株の周囲は、かかっている西北西方向も含めどの方向にも枝の張った大木があり、いずれに倒したとしてもかかり木となることは確実。それを伐ったのだから、よほどの馬鹿だ。他の大木にかかったシデを「モト玉詰め」で処理しようと何度か試みたが、ほぼ直立した時点で諦めたのだろう。チルホールやレバーブロック、木回し等の道具があればちゃんと処理出来たろうに、そのまま放置しておくとは、無責任極まりない。

ジープの出番。20120203-01
▲切り株からかかり木まで、モト玉詰めの跡が点々と残る。度胸はあっても、内容と結果は素人以下。

 1月29日は強風により伐採作業が行えないため、今後も安全も考え、このかかり木を処理することに。さすがに太くて樹高が15mくらいあると、いくら朽ちかけたかかり木とはいえ、木回しでこじった程度ではびくともしない。一応チルホール(TU-16)は積んで来たが、機材一式を斜面に担ぎ上げ、それで上手く行かなかったら猛烈な徒労感に襲われそうな気がする。
「えーい、めんどくせー。車で引っ張っちめぇ!」
 根元に帯とワイアーをセットし、滑車を介してふもとから車で引く。しかし、サンバーの牽引力…正確には牽引具をつないだ部位の強度では無理だった。
 かくして、ジープの出番となる。リアのピントルフックに帯をかけ、ガツンと1発しゃくり牽き。手応えあり。2発目、さらなる手応えで1m以上は動いたはず。そして3回目にしゃくったところ、かかり木は倒れ込んでくれた。
 一見乱暴な手法だが、安全性や確実性を考えると最良でもある。オールドジープならではの力業、健在なり。

ジープの出番。20120203-02
▲馬力が必要な時には、車齢43年のジープが働く車として活躍してくれる。露出オーバーはご愛敬。