S.O.S. 

 後になって、
「どうして助けを呼ばなかったんだ!?」
 と、叱られたくないので、書いておこう。書いたら書いたで、
「どうして助なんか呼んだんだ!?」
 と、非難されるのは承知の上で。

 暑さと長雨によるものか、それともやはり自分悪いのか、本来の自分を取り戻すと感性も冴え、収入が激減し底辺間近である現状に気づいてしまった。
 換金可能な物を売ることで糊口を凌いで来たが、もう換金行為の手間に疲れてしまった。でもまだまだモノがある。例えば、CCV4×4 MAGAZINEの内部にいた人間あるいは協力関係者しか持っていないアイテム、ノベルティ、ステッカー、バックナンバー、ZIPPO、ワッペン等々。四駆誌各種、Y60のパーツ、四駆イベント関連グッズ類、焚き火屋不良在庫、古着、模型関連書物、PX創刊号をはじめとしたミリタリー関連書物・グッズ、副業のために集めた資料、××分野の冊子・VHS・DVD、SP・LP・EPレコード、漫画の切り抜き、他界した漫画家のサイン色紙、懐かしい昭和の同人誌、EXPO'75海洋博グッズ…。昭和30年製足踏みミシン、削り直した桐タンス、数え切れない端切れ、昭和38年製の木製学習机、裏印のある食器類、掛け軸、航空関連グッズといった両親の家財も、生かせる誰かに買って戴きたい。
 今の家に転居した際、重くて邪魔に感じた4×4 MAGAZINEバックナンバーの多くを当欄読者に無償配布したが、今はもうそんな余裕はない。いっそJ3とセローLN2も手放してしまおうか。
 余談ながら、手元にある卒業アルバムは、出す所に出すととんでもない値が付くらしいが、大切な思い出なのでカラーコピーで対応しよう。
 今後を考え、新しい免許を取得出来たというのに、それを生かす資金がないというのは虚しい限り。

 S.O.S. S.O.S. 我危険ナ躁周期ナレドモ困窮セリ。熟慮ノ上救援求ム。

父の一周忌。 

 早いもので、一昨日は父の一周忌。親不孝者の愚息は、特に法要等も考えておらず、いつもより多めの花と供物で墓参を予定していた。

 しかし当日の朝、しっかり睡眠を取り目覚めが良かったにも関わらず、何だかだるく片道100kmを走って行く気になれない。どーしたんだろ? 鬱周期は抜けているはずなのに。
 そう言えば、プレオのエアコンスイッチを入れると時々ベルトが鳴いてたっけ。コンプレッサー駆動プーリーの負荷でベルトテンションが変わり、鳴き始めるパターンか。
 どこかに鳴き止めスプレーがあったはずと、混沌でも雑然でも表現不足の荒れた屋内をあちこち探すも見つけられず。蒸し暑く、余計にだるくなって、とうとう気力が失せてしまった。

 あ"~、だりーしめんどくせー。きっとこれは「行くな」という「お知らせ」に違いない。自分の怠慢さを棚に上げ、棚から父の遺影を下ろし位牌と並べ線香を立て、ビール味の安酒をパシュッと開けて「父」に献杯。これでもう車での外出は不可能。メモリーカードに記録されている元気だった頃の父の姿を見ながら、その時交わした会話を思い出す。こげな一周忌があってん良いかろ?

父の一周忌。20170812-01
▲息子が生まれた時から、将来親子3代で酒を酌み交わすのが父の夢だった。難病末期で余命わずかとなった一昨年、息子は二十歳の誕生日に駆けつけてくれた。あの時の味は忘れられない。


 そして旗日開けの今日、プレオに乗って、いつもお世話になっている整備工場へ。
「すみませーん、鳴き止めスプレーありますか?」
 と、ボンネットを開ける。そして覗き込んだ若社長がひとこと。
「うん、スプレーはあるけど、ベルトがないよ」
 えっ? 今、何と仰いました??
 覗いてみると、何とまぁ、ベルトはズタズタ状態で、たこ糸程度に残った部分が、かろうじて絡んでいるだけ。先月点検した際は何ともなかったはずだが、まさか見落としたのか?
 ちなみにこのベルトは、オルタネーター駆動がメイン。この状態なら、恐らく発電していない。あっぶねぇなー。このまま乗ってたら、バッテリーがカラになった時点で終わりだったじゃん。
「はい、この車、もう乗っちゃダメ。部品屋さんが動き始める盆明けまで預かるから」
 と、若社長。はい。乗れと言われても乗りません。

 一昨日、体調を整えていたはずなのに墓参りへ行く気になれなかったのは、冥土の父が「わざわざ墓に来んで良か。ハルオの汚い部屋で一緒に飲もう」と誘ったからではあるまいか。今はそう思いたい。怠惰な日々が招いた偶然だとしても。